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こうして考えてみると、これはまさしく私たちOccupational Therapistのアプローチそのものである。つけられた疾患は同じでも生活上の障害はクライアント個々に違う。そのクライアントに合ったアプローチに変換してその方の生活に受け入れられる創意工夫のもとにそれをクライアントとその家族に伝え、彼らの継続可能な形で残して去る。いつまでも援助サイドが関わり続けるべきではなく、自助努力による自立が目指す援助の最終の姿であると思っている。

やり過ぎない、関わり過ぎないこと。これは、まさに私個人の一生の課題でもある。南のアジアの国に出かけて、自分自身の生き方を問われてきた思いである。

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