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WHOでの講義

 

○夜のディスカッション

1. 日本からの人材派遣の在り方について

問題点

日本から各国へ派遣された専門家の興味が、派遣国に対してよりむしろ自分の研究分野に偏りがちである(というDr Hanのお話があった)。

意見

・臨床医として派遣されていない以上(専門家派遣の大前提として、専門家は知識の伝授を目的に派遣されるため派遣先で臨床医として治療行為をすることはない)、その研究成果を現地でフィードバックさせ上手に生かす方向にもっていけば、必ずしも専門家が研究熱心であることが悪いとは思わない

・このような批判を受けるのは、派遣される専門家自身の質の問題なのではないか

・専門家の質という点で、専門家の採用の仕方に問題はないか

・日本人専門家に対するこのような批判は昔からあったが、今は昔と比べ改善されてきたところもある

解決策

・私たち若い世代が、今後このような批判を受けることのないように良い見本としてやっていくしかない

・派遣されるプロジェクトの内容によってWHOが適切な派遣国を選ぶようにする

・派遣される専門家自身も研究至上主義は捨てるべきである

 

2. WHOプログラムの限界について

問題点

WHOは、NGO間、あるいは政府間、あるいはNGO‐政府間を必ずしも上手に統制できていない(と私たちは印象を受けた)のはなぜか

意見

・NGO間を調整するNGOがあるように、WHOがNGOや政府間の調整役としてもっと全面に出てもいいのではないか

 

 

 

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