表7 各村落のGPT値検査数とそのGPT値上昇率
表6及び表7に示すように血清GOT値、GPT値については、各村落の検査住民の90%以上は正常範囲内にあり肝臓疾患に関しては肝炎その他の肝臓障害を有する住民は少ないものと思われる。
表8 各村落のAl-P値検査数とAl-P値上昇率
表8に示すようにアルカリフォスファターゼ値についてはその上昇率がSan Narciso 70.4%、San Pedro 39.4%、Malabo 30.0%、Poblacion III 8.3%と村落間の差異が著しい。検査人数にも違いがありこの差異が何によるものかは今回の調査では不明である。
表9 各村落のCh-E値検査数とCh-E値異常率
表9に各村落のコリンエステラーゼ値の異常値を示したが、正常範囲を逸脱した割合は各村落間で18.5%〜50.0%の差異を認めた。正常範囲を逸脱する可能性としては肝疾患、全身の栄養状態の悪化、ネフローゼ症候群などが考慮されるが、今回の調査では原因についての追求はできていない。
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