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IV 結語

 

日本では数少ない地域疫学的な頭痛調査である大山町研究と同様な調査を,鳥取県の一農漁村である赤碕町で実施した。

赤碕町においても,大山町にみられた多くの頭痛の実態や特徴が確認された。また,赤碕町においては,漁業地域では農村部に比べ頭痛の型の出現率が異なり,緊張型頭痛が高率で,血管性の頭痛が低率であることが見出された。これらの疫学的知見は,特に問診で診断する機能性頭痛の診療に極めて有用な情報になると考えられる。

 

文献

 

1) 下村登規夫:頭痛の疫学.診断と治療 86(6),824-828,1998.

2) 下村登況夫,村上文代,小谷和彦,他:頭痛の痛覚と頭痛のメカニズム.からだの科学(203),16-20,1998.

3) 五十嵐久佳,坂井文彦:頭痛の分類と疫学.からだの科学(203),21-24,1998.

4) 下村登規夫,古和久典,高橋和郎:頭痛の疫学.日本内科学会雑誌 82(1),8-18,1993.

5) 高木誠:頭痛の分類.診断と治療 86(6),818-823,1998.

6) F Sakai,H Igarashi: Prevalence of migraine in Japan:a nationwide survey. Cephalalgia 17,15-22,1997.

(国保赤碕診療所 〒689-2501 鳥取県東伯郡赤碕町大字赤碕1920-74)

(鳥取大学医学部臨床検査医学 〒683-0826 鳥取県米子市西町86)

 

 

 

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