図4 症例3の脂肪肉腫
a:粘液様の部分では,ほとんどの腫瘍細胞は細胞質が泡状の外見をしており,そのうちの一部は印環細胞に似ていた(ヘマトキシリン-エオジン染色,もとの拡大率:400倍)。b:腫瘍の充実部分では,小さな丸い細胞には好酸性の細胞質が少なく,一部は泡状の外見をしていた。少数の多核巨大細胞も存在していた(ヘマトキシリン-エオジン染色,もとの拡大率:400倍)。免疫組織化学的には,p53蛋白の染色では,粘液様の部分(c)(もとの拡大率:350倍)と充実部分(d)(もとの拡大率:350倍)の腫瘍細胞の核が強く染色された。