復号,解読すると資料3に示す文章として見える。同様に,資料4はその専門医よりの返事であるが,これも同様に,専門医の公開鍵を持った筆者には,その専門医からの返事だということを確認でき,かつ資料5と解読できる。これは,たとえ間違えて,他の人に患者情報を含むメールを送付したとしても,また不可避のシステムの不調でそうなったとしても,患者情報は漏洩することのないことが保証されていることといえる。もちろん,これは確率の問題(コンピューターを使用し,それなりの技術と時間を必要とする解読作業である)である。解読不能ということではないが,そこまでの労力を要して情報を盗用するということは,これもまた可能性として少ない,ということも言えるだろう。
また,同様に特定多数の医師の意見を求める場合,もしくはネット上でのカンファレンスというような使用も可能となっている。特定の構成メンバーによるネット上の会議室をメーリングリストと称するが,その場合資料2の電子メールは,筆者が市立宇和島病院,正光会宇和島病院の医師らと交流する暗号化メーリングリストに送られ,それぞれの医師が解読し,資料3の如きメールを得る。そして,また