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ールグループと比較して収縮期および拡張期血圧とも有意な低下を認めた。コントロールグループと比較してデイケアグループの収縮期血圧は,3ヵ月後で3.4mmHg(p<.05),6ヵ月後で4.0mmHg(p<.05),12ヵ月後で5.4mmHg(p<.01)の有意な低下を認めた。同様に2群間での拡張期血圧は,6ヵ月後で2.6mmHg(p<.05),12ヵ月後で3.8mmHg(p<.01)の有意な低下を認めた。コントロールグループと比較して降圧剤治療グループは,試験期間の各時′まで収縮期および拡張期血圧とも有意な低下を認めた。デイケアグループと比較して降圧剤治療グループの収縮期血圧は,lヵ月後で5.7mmHg(p<.01),6ヵ月後で4.5mmHg(p<.05),12ヵ月後で3.3mmHg(p<.05)の有意を低下を認めた。同様に2禅門での拡張期血圧は,lヵ月後で2.8mmHg(p<.05),12ヵ月後で3.6mmHg(p<.01)の有意な低下を認めた。脈拍は各群ともに観察期と比較して有意な変動は認めなかった。

 

表2. 3群の治療による収縮期血圧の変化

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値は平均値±標準偏差、*治療前の血圧で補正

†P<05vsコントロール、‡p<.01vsコントロール、§P<05vsデイケア

 

表3. 3群の治療による拡張期血圧の変化

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値は平均値±標準偏差、*治療前の血圧で補正

†P<05vsコントロール、‡P<.01vsコントロール、P<.05vsデイケア

 

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図3:デイケアグループのnon-dipper 8人の血圧日内変化

デイケア開始前後の比較:*p<.05、**p<.01

 

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図4:デイケアグループのQOLにスコア(平均)の変化

破線=デイケア開始前のQOLスコア

実線=デイケア開始後6ヵ月でのQOLスコア

デイケア開始前後の比較:*p<.05,**p<.01、***p<.0001

 

C. 血圧日内変動

24時間血圧を測定したデイケアグループの19人の高血圧患者(dipper10人,non-dipper8人)のデイケア前後の血圧日内変動の変化を図2,3に示す。dipperグループの昼間(6:00〜22:30)の収縮期および拡張期血圧の平均値は(図2),162±14/97±8mmHgから147±19/86±8mmHgへ,いずれもデイケア前に比し有意に下降した(p<.05)。同様に,夜間(23:00〜6:00)の収縮期および拡張期血圧の平均値は,139±11/84±12mmHgから131±15/77±7mmHgへ,いずれもデイケア前に比し有意に下降した(p<.05)。non-dipperグループの昼間の収縮期および拡張期血圧の平均値は(図3),160±10/89±11mmHgから152±

 

 

 

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