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食中毒の発生時は,固有名を公にして社会的に罰するよりは二次感染防止に徹することが必要だ。

著者自身が経験した食中毒の思わぬ汚染源を報告し,検便以外の衛生教育,食品のチェックを期待する。

 

まとめ

散発,断続する食中毒(細菌性下痢)を32例経験し,10例は腸炎ビブリオ陽性,2例は病原性大腸菌O1(ベロ毒素陰性),1例は黄色ブドウ状球菌陽性だった。

病原性大腸菌O1(ベロ毒素陰性)陽性の食中毒例は特異な経過をとったので詳細を報告した。

 

参考文献

1) 厚生省保健医療局結核感染症課:よくわかる腸管出血性大腸菌(O157等)感染症の症状,診断,治療.

2) 日本食品協会:食中毒予防必携1997.

3) 病原性大腸菌O157(腸管出血性大腸菌):臨床微生物23:801-806,1996.12.23:863-867,1996.12.

4) 腸管出血性大腸菌感染症-vero毒素産生性大腸菌感染症:日本臨床55(8):121-225,1997.

5)〈特集〉腸炎ビブリオ1994〜1995:IASR:17(7).197.

6)〈特集〉腸管出血性大腸菌(vero毒素産生大腸菌感染症):IASR 1996〜1998.4 :IASR:19(6).

(伊根町国保伊根診療所 〒626-0423 京都府与謝郡伊根町字平田151-1)

 

 

 

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