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表4 小学一年生の肥満及びやせ傾向別ツ反陽性頻度

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*Cochran-Armitageの傾向検定

 

表5 小学一年生の性別,地域別そして肥満及びやせ傾向別のツ反陽性頻度

A 男子

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*対象地域内に所在する小学校

 

B 女子

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*対象地域内に所在する小学校

 

D 性別および年齢別ツ反陽性頻度

性別ツ反陽性頻度では男子310人中58人(18.7%)そして女子358人中95人(26.5%)であり,その差は有意だった(p<0.05)。年齢別ツ反陽性頻度は, 6才〜6才4ヶ月205人中51人(24.9%),6才5ヶ月以上〜6才8ヶ月236人中49人(20.7%),そして6才9ヶ月以上〜7才未満227人中53人(23.3%)となった。これら3群間の陽性率の傾向には傾向検定上,有意はなく,各々の群間の陽性率の差にも有意は認められなかった。

E 肥満およびやせ傾向別ツ反陽性率(表4)

肥満およびやせ傾向別の男女計ツ反陽性頻度は20%以上群76人中28人(36.8%)>0-20%群294人中72人(24.5%)>0%未満群298人中53人(17.8%)となり,この漸減傾向には検定による有意が認められた(p<0.01)。男子においても20%以上群38人中16人(42.1%)>0-20%群137人中27人(19.7%)>0%未満群135人中15人(11.1%)となり,この傾向は検定上,有意であった(p<0.01)。しかし,女子では20%以上群38人中12人(31.6%)>0-20%群157人中45人(28.7%)>0%未満群163人中38人(23.3%)の傾向を示したが,検定では有意を認めなかった。また,カイ二乗検定でも男女計と男子の20%以上群と0%未満群の陽性率の差に有意が認められたが(p<0.01,p<0.01),女子においては有意は認められなかった。

F 性別,地域別そして肥満およびやせ傾向別ツ反陽性頻度(表5)

男子の肥満およびやせ傾向別ツ反陽性頻度は,20%以上群において,漁村地域21人中9人(42.9%),中間地域10人中4人(40%),そして農村地域7人中3人(42.9%)となった。0-20%群では,漁村地域54人中15人(27.8%),そして中間地域35人中9人(25.7%)となり,これら2地域は農村地域48人中3人(6.3%)よりも高い陽性頻度を示した。0%未満群においても,漁村地域61人中9人(14.8%)と中間地域30人人中5人(16.7%)がほぼ同程度となり,双方とも農村地域44人中1人(2.3%)よりも高い陽性率を示した。一方,女子の20%以上群では,漁村地域14人中6人(42.9%)が中間地域10人中4人(40%)とほぼ同程度の陽性率を示したが,農村地域14人中2人(14.3%)は他の2地域に比し,約二分の一以下であった。0-20%群では中間地域27人中5人(18.5%)と農村地域48人中8人(16.7%)がほぼ等しかったが,双方の陽性率は漁村地域82人中32人(39.0%)よりも低かった。0%未満群においては,漁村地域78人中26人(33.3%)>中間地域33人中8人(24.2%)>農村地域52人中4人(7.7%)の傾向を示した。

 

IV. 考察

 

本研究における対象学童のツ反陽性率は地域(学校)別において,漁村地域31.3%(学校A30.3%およびB34.8%)>中間地域24.1%(同C23.7%および

 

 

 

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