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<文字多重放送受信装置内蔵テレビの接続>

文字多重放送受信装置内蔵テレビで、字幕付きの番組を見る場合は、リモコンの「字幕」ボタンを押すだけで良く、簡単に字幕付き番組を楽しむことができます。また、「文字放送出力端子」が付いているテレビでは、アダプタに比べて、簡単にタイマー録画をすることができます。

 

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ビデオの入力選択は常に「ライン」などの外部機器からの映像が映る状態にしておきます。字幕付き番組を見ていて録画したい場合は、ビデオの録画ボタンを押せば録画できます。タイマー録画をする場合は、テレビの電源をビデオの「運動」AC出力からとるようにします。テレビを録画したい番組のチャンネルにセットし、ビデオを通常のタイマー録画すれば、時間が来るとテレビの電源が入り、文字放送の映像がビデオに流れるようになります。しかし、テレビの電源をビデオの「運動」AC出力からとるように接続すると、ビデオを使わない場合もビデオの電源を入れる必要があります。

文字多重放送受信装置内蔵テレビは、字幕放送を見たり、録画をするには都合の良い方法ですが、現在、市販されている機種は2機種しかなく選択肢が狭いこと、店頭にある例はまずないので、実際に試してみることができないこと、取り寄せに時間がかかるほか、値引きの交渉がしにくいなどの問題もあるようです。

文字多重放送、特に字幕付き放送の受信については、電気店でも余り知られておらず、店頭で聞いてもわからないことがあります。このような場合は、それぞれの製造メーカーの「お客様相談室」などに聞き、適切な販売店を紹介してもらうと良いかも知れません。

 

5-3. 字幕放送の現状

 

字幕放送というは文字放送の一つです。文字放送にはOC(オープンキャプション)とCC(クローズドキャプション)の2種類があります。OCというのは見る人が邪魔だと思ってもテレビ受信機で消すことができない文字の放送のことで、例えばテレビの地震情報やニュース速報などがこれにあたります。CCというのは専用のチューナー(文字放送デコーダ)を用いると表示させることができる方法です。本書でいう文字放送や字幕放送はCCのことを指しています。

文字放送というのは、画面いっぱいに文字で情報を表示する放送で、天気予報やニュース、観光案内やイベントの紹介等様々な番組があります。一つの放送局の文字放送の中に様々なチャンネルがありますが、chと書くとまぎらわしいので一般には#と表示しています。そして各社共通に999#を字幕放送専用としています。999#は普通のテレビ画面も写り、その上にせりふを重ねた様な形になり、字幕入りの番組となって見ることができます。

 

 

 

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