によって、T, Cレベルを推測することも出来ます。子どもの応答に頼らないので、子どもが集中を欠いても測定を続けられ、きちんと検査に応じられなかったといって子どもが怒られたり、親がイライラすることもありません。
<初回T, Cレベル測定>
当科では、初回のマッピング時には、子どもと遊び込んだ測定者の他に、両親はもとよりその子と関係の深い祖父母や先生等にも同席を求め、皆で見守りながら測定を進めていきます。また、電気刺激に対する反応の仕方は子どもによって異なり、測定場面での観察だけでは細かい反応を見落とすことがあるので、測定場面をビデオ記録し、後でこれを見直して反応の再評価を行う方法が有用です。
幼小児のTレベルの反応は、Cレベルのそれに比べて目立たないため評価が難しいのですが、「測定者や親の顔を見る」「身体をピタッと動かす」「測定機を見る」「目つきが変わる」などの変化がTレベルの反応として参考になります(表2)。