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ていくことが大切ないなります。その意味からすれば、「この補聴器が絶対によい」とは現段階ではいいきれませんので、「他のよりもよさそう」ということになります。

こうした短期的な評価の後は、長期にわたって定期的にフォローするなかで、きこえや補聴器の管理をし、コミュニケーションやハンディキャップ度の改善などの生活の質(QOL)の向上をはかることが大切になってきます。

このようにして、補聴器が適用されていきますが、これらの一連の過程の中で補聴器の日常的な保守・管理のしかたについても説明します。

 

4. 新しい補聴器

 

これからの新しい補聴器としては、デジタル補聴器、周波数圧縮変換型補聴器、人工内耳・中耳などがあげられます。

また、これらの補聴器全体に共通的に係わるものとしてFM補聴システムがあげられます。

 

図8 新しい補聴器の関係図

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1)デジタル補聴器

デジタル補聴器には大きく分けて2種類あります。調整器の部分がデジタル化されたデジタル−アナログ式のものと増幅部までデジタル化されたフルデジタル式のものです。デジタル補聴器のメリットは、複雑な信号処理が可能になることです。これにより、感音性難聴者の持つリクルートメント現象や、時間分解能および周波数分解能の低下などの問題を軽減できる可能性を有するものです。

具体的には、

(1)音声信号の加工と処理

・雑音の抑制と除去

・聞き取り能力の向上(周波数の変換、時間の変換、ホルマントや子音部の強調、補充現象の補償、など)

・ハウリングの抑制

・指向性の改善

(2)補聴器の特性を簡単にかつ任意に調整できる

・周波数特性、音量、音質、出力制限

・任意のフィッティングルールでの自由な設定

(3)調整条件の記憶

・複数の特性設定が可能で、使用環境によって切り替えて使い分けられるなどがあげられます。

 

 

 

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