ですから、私たちが補聴器や難聴を十分に理解するためには、次の3方向からのアプローチが必要になります。先ずは、外的刺激としての、音や音声です。次には、音の増幅の役割を担う補聴器そのものです。そして最後は、入ってきた増幅音を処理する過程そのものです。
では、音を増幅する道具としての補聴器には、どんな種類のものがあるのでしょうか?
補聴器は、用途や外形の違いによって、携帯用と据置用、個人用と集団用などいろいろに分けられます(表1)が、最も多く使われているのは個人用補聴器です。個人用補聴器の代表的な種類を図2に示します。