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全部だめ、ということになれば、今後何かやるときにどうするのか、という問題が出てきます。例えば南アフリカのやってくれたインターネットですけれども、これなどは南アフリカの好意で立ち上がって、これから以降維持するのにお金がかかりますと、それは会員国でみて下さい、という形ですので、これからこういう問題が出てきたときに、積極的に手をあげる国が出てくるだろうか。という問題提起がここにあると思います。ですから、それをどうすべきか、皆さんのお考えをお聴きしたいわけです。

 

(南アフリカ):議長、今まで色々と意見が出たわけですが、私としてはイギリス、カナダの意見に同意します。

原則的には、コストがあった場合、それを分担するということは分かりますが、その定例会費というのは反対です。各年度募金するのを会費で賄うことはできないと思います。ほとんどのメンバーは勿論その負担を分担します。プロジェクトにかかる費用を分担する用意はあります。ですから資金がないとか特別なプロジェクトをカバーできないとか、そういう心配がなぜでるのでしょうか。

すでに、ウェーブサイトの経費は全て数字が出ています。今後の一年間どのくらい経費がかかるか私の方から提示しました。アメリカは6か月その負担を被ろうといいました。私達は、今後一年間、来年の会議まで負担するとの合意がなされています。

来年は、また来年になってこのウェーブサイトをどのように維持するかという、その時点でまた寄付金を調達しようとすれば、その方が資金管理がうまくいくのではないでしょうか。メンバーとして寄付金を出す、その都度分担金として支払うということですね。会費ではなく。

 

(日本):それはわかるのですが、ジンバブエとか資金が出せない国もあるわけです。そうすると、有る国が出すというのでは不公平ではないでしょうか。何らかのシステムで、資金を出せない国でも居心地がよくなるようにしてやりたいと思います。

 

(カナダ):それは良く分かります。ただ、ここでは二つの問題がからみ合っています。一つは、どのように募金活動をするか、それを会費で調達するということですね。もし私達が資金を供出するというのであれば、国によってはお金を出せないとか、それではその会費はいらないというふうに免責するというのは、どのように決めていけば良いのでしょうか。

 

(日本):会費のことは忘れて下さい。ただ、私達は定期的に何らかの資金は必要になってくるのです。

ですから、何らかの公平なシステムを確立すべきです。それによって、各メンバーが居心地が良くなると思います。

 

(議長):それでは、これは言えますか。特別にISCAのためにかかった経費は、全加盟国が割合は別にしても負担すべきだと、こう思われますか。

 

(南アフリカ):そういうことは誰も言っていないと思います。各国実際に自分は負担しようという覚悟はあると思います。今日参加している皆さんは必要な経費を払わないとは誰も言っていない。しかし、具体的に分かっている経費については、払うと私は理解しています。

 

(議長):私もそう理解しています。カナダもそう思いますか。わかりました。

(以上 9月29日の会議)

 

 

 

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