―10月1日の会議―
(議長):次の項目はテクニカルな問題で、前回の会議でも出たのですが、会則3.2(経費)のところです。
これは、決議案ですけれども、3.2(経費)は全面的に削除し、次の文章によって置き換えるということです。
3.2ですけれども『ISCAのメンバーは正当な経費を共有する。しかし、いくつかのオペレーションにおいて必要とされる経費であるときに限る』ということです。
正当な経費あるいは予算として、総会においてメンバーによって承認されなければいけない提案されたものであると。
この当該経費の共有は、総会において、ケースバイケースをベースとして決定がなされるということです。もし文言を換える必要がありましたら発言して下さい。
(カナダ):議長、申しわけないのですが、私は昨日それを提出しませんでした。八本さんが、大変懸命にお酒も飲まずに、一晩中作業に取りかかって下さいましたので、私の方からあえて何も提出しなかったのですが、私は代対案を出したいと思います。私は、八木さんにはそれを提出しました。
それは、大変シンプルで理解し易いものだと思います。それは、追加文であって、存在する文章の追加文であります。時折、資金をメンバー各国より供出するということです。私達は、一年毎に何かアイディアがあった場合に、金を使うために一年間待たずにすむというものです。例えば、寄付金など特定のプロジェクトに対して、募金活動をしなければいけないのであれば、その翌年の総会まで待たずに直ぐその寄付金を要請できるようにしたいと思います。ですので、私の出す提案というのは、既にこの会則にあるル―ルに追加ということで、会費の直接費は存在しない。さらに追加として私が提案した内容をお読みいただければと思います。
(議長):では、3.2経費は、そのまま存続させて、追加文を入れたいということですね。
『ISCA会員に対する直接的な財務負担はないものとする。しかし、加盟国は、特定のISCAプロジェクトに対して、寄付金を供出する希望があれば、そのようにできる。』ということで、これはカナダから出た対案です。日本としては、直接的な財務負担はないというのは、かなり強すぎるのではないかと思います。もう少し、この技術的部分を開かせた方か良いのではないかと思います。これですと寄付を供出したいと思っても行き詰まりになってしまいますので…。
(カナダ):しかし、その全てを入れてしまいますと理解がしにくくなってしまいます。もっと簡素にしておくべきだと思います。ですから、“直接的なコストはかからない”しかし“寄付者として特定のプロジェクトに資金を提供したいというのであれば参加していただきたい。”ということです。しかし、特定のプロジェクトがなければ資金供出はないのですけれども、払わなくともペナルティは課せられません。
もし、プロジェクトがあり、資金を提供できる人がいれば、提供するということです。直接的な基金とか供出金といういうものは設定しないというものです。
(議長):二つの提案が出ています。それに対して決を採りたいと思います。二者択一ということです。その両方を合体させ、ややこしくするよりも、どちらかを採るといった方が良いと思います。カナダの提案で先ず決を採って、それが否決されたら次の案と、あるいは日本案が最初に否決されたらカナダ案が採択されるということですが、そのやり方についてはそちらにおまかせします。そのほか意見がありましたらどうぞ。
(アメリカ):アメリカとしては立場は変りません。ケースバイケースで何らかの方策を見い出すということです。私達の分担金を出すのは、ケースバイケースで扱うということです。
(議長):他にありませんか。では決を採りたいと思います。Aはカナダ、Bは日本の決議案です。ではAカナダの決議案に賛成の方は挙手願います。
賛成8票です。ではBの日本の決議案に賛成の方挙手願います。失礼しました。逆にカナダに反対の方挙手願います。では、日本に賛成の方3票ですね。
では、会則を改正し、3.2に『しかし加盟国は、寄付金を供出する希望があればそのように供出できる』ということを追加するということに決定されました。