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(カナダ):私自身は、それを支払うということに関しては全く問題ないのです。ただ、原理、原則として、それに反対するという意味です。

 

(イギリス):私もカナダに全面的に同意します。私としても、どういう形であっても会費はあってはいけないと思います。

官僚主義的に成り過ぎると思います。そこで忘れてはならないのは、私達の目的を振り返ってみたいと思います。

私達の目的というのは、加盟国間のコミュニケーションを改善するということです。

官僚主義的に成り過ぎると、目的の趣旨がそこなわれるということが良くあります。ですから、会費について、私は支持できません。スウェーデン、カナダのコメントがあって、私も全面的に彼らの意見を支持します。

良くも悪くもコストというものはかかってきます。昨年も色々コストがかかりました。で加盟国の75%が支払って、25%が支払っていないということですが、イギリスとしては、その損失を被ってもしかたがないということで、私達が残金を払いました。

また、出版にかかったコストも私達がそれをカバーしました。

インターネットというのが、一つの例として、取り上げられると思うのですが。何らかの寄付金、募金活動をして、インターネットのサイトを継続させたいと思います。アメリカの支援は素晴らしいと思います。私は、イギリスに戻って、本部のチームと相談して、私達も同じような支援が出来ないか聞いてみます。いずれにしても、その予算を組んで、平等であり、公平なビジョンを立てていくということ、勿論私達は、期待のレベルまで持って行けないかも知れません。しかし、20年後は、70か国の組織になっているかも知れない。それで、色々な募金活動で資金が入ってくるかもしれません。今は、16か国の組織であって、この16か国の少ない数にもかかわらず、コミュニケーションがベーシックなレベルで難しいというここでさらに官僚主義を持ち込んで、また、事務局の負担も大きくなります。予算を立てて、それから監査をすると一人当り50ドルであったとしても、こういう負担が生まれます。

ですから、これを供出して、うまく行くとは思えません。

私達の目的の趣旨から逸脱してしまいます。ですから、私は会費は支持できません。でまた、情況としては、支出をどういう経過であっても、それを分割するという割り付けるという、これも支持できません。

なぜなら、資金調達というものは、それぞれの国の事情によって、また、景気によって違うわけですから、ですから、現状維持を私は支持します。

いかなる経費であっても、支出があった場合には、いかなる活動から出るものであっても、それをケース・バイ・ケースで、その支出をどのように賄っていくのかというふうにサポート体制を組む現状維持を支持します。

 

(オランダ):カナダ、イギリスのコメント拝聴しました。八木さんの努力はわかります。それに対しては感謝します。しかし、実際的に、官僚主義を避けて、制度を確立しないように、また負担を大きくしないようにするためには、私達としても、この提案は賛成できません。会費は最大2ケタということですが、どういう目的に使うのか、2ケタであれば、その目的があって、確りした用途が分かれば、その情況に応じて支払うことは反対しません。また、供出金なのですが、オランダには実用的な原則があります。私達は、前払を嫌います。全く内容の分からないものに対して、私達は前払いを避けています。

私達が何をしているのか、例えば関連のプロジェクトをしていて、ECのプロジェクト、こちらは助成金が出るのですが、どのようにしているのかといいますと、先ずは、特別プロジェクトを説明して、その評価をしてもらって、それから予算を組んで、いくら我々の自己負担として賄うのか、ということを説明します。

 

 

 

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