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だからといって、私達が軍事的な組織であるというわけではないのですが、もともと戦闘的な「militant organization」という言葉を排除しようといった目的、私は歩く辞書ではありませんけれども、「militant」戦闘的という言葉は、もっと強制力のある言葉のように聴こえます。例えば、労働組合は、しばしば戦闘的だとみなされがちです。しかし、軍事的とはみなされません。ですから、組織の種類として、私達がなりたくないのは戦闘的になりたくないと考えているわけです。

強制的過ぎておったり、軍事的に意図的であったり、過去の共産国のような風潮にはなりたくないわけです。失礼に当ってはいけませんが、或る政府は、他の政府よりもより戦闘的であります。その度合に差はありますが。しかし、私達がまとめている組織は、或る程度アプローチされた青少年に規律を教えなければいけない組織であります。軍事とのコネクションがあろうが、なかろうが、或いは、その他の建設的な属性として、青少年にふさわしいものを私達が提供しようと考えています。

 

(南アフリカ):今の説明ですけれども、全くその通りだと思います。

実際、この軍事的な手段ということであれば、これは制服を着ている人達であって、ライフルの訓練をしたり、青少年に兵器の使い方を教えるという、それが全体的なパッケージであれば、私達のほとんどがメンバーの資格を失ってしまうと思います。

戦闘的というのは、正にそのとおりであります。元々の草案の文脈をみていきますと、会則の細則ですけれども、起草されたときは、1930年代のドイツの青少年運動、これは完全に戦闘的でありました。それが思い起こされたのではないかと思います。私達は、戦闘性もいらない、また、このシステムの政治的な圧力もいらない。銃とか、その兵器について習おうとか、あるいはユニフォームを着るというのは、必ずしも軍事とは関係ないわけです。これは規律を養成すると、規律の問題であります。

 

(カナダ):わかりました。私が議長からストップをかけられるまで、話を続けそうですけれども、では提案した改正案について何か異論とかコメントがありましたら、伺いたいと思います。

議長、異論がないので、ではここで決を採りましょうか。これを受け入れるかどうか、或いはディスカッションだけにとどめておいた方が良いですか。では以上です。

 

(議長):この各項をですね、会則をみると、新しい提案によって2.1のCがなくなります。fが多少変更されるということになります。fというのは、「non―monetary support」という「金銭的支援がない」ということ、これは募金活動に関して、というところに係ってくるのですけれども、もう一つ追加分が英国からありますので、それが追加されるということです。ですから、マイナーな変更になるわけですので、何らかの決議を出したいと思います。

もし、決議を出せないのであれば、また、もしこの会議で合意に至らなければ、これを来年の会議まで棚上げしたいと思います。ですので、この提案を受け入れた場合、この三点だけが変更を要するところです。

 

(カナダ):具体的な決議を提案として追加したいと思います。

提案の内容ですけれども、新しく起草される提案は、このままの姿で受け入れるという、それを私は決議として出したいと思います。

 

(議長):では明日決議を採ることにします。

 

(オランダ):カナダに質問があります。5項目のところですが、国内、国際と区別する必要があるのですか。

 

(カナダ):その通りですね。カナダ自身もその言葉は必要ないと思います。ただ、そこにあえて挿入したのは、違いがあることを明らかにしたかったのです。国際的な募金活動として、昨年討議した内容と、国内の募金活動は違うということです。

 

 

 

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