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1998年の国防費が設定されたときに、国防軍としてはもちろんダウンサイズしなければならないことになりました。他の海軍もダウンサイズしているのでこれはめずらしいことではありません。私たちのほうでは、学校のカデットシステムがありました。カデットというのは国防軍のひとつにラグジュアリーにありました。新しい船舶とか航空機を買う口実になりました。ですからカデットのサポートという言葉をすべてなくしたわけです。この言葉を削除することによって、予算削減ということで実際に我々のほうにも資金が流れてこなくなったわけです。トレーニングコースとかトレーニング施設もどんどんなくなってしまいました。しかし、ここ数週間でとても急進的なことも思っています。学校側から起きてきたことですが、学校側は文部省と話し、文部省はいろいろコメントを出しています。国防省に対し国防の学校以外でも特定の生徒に対しては違う扱いをするという、こういう対話が文部省と国防省の間で交わされています。私が来る1週間前、南アの本部では国防省向けの資料をつくるのに大忙しでした。

国防の協議会に持っていくということですが、軍事のほうの改正案にかかわってくることであって、陸海空軍が外部の組織をサポートできないようにする。それは大きな変化です。急進的なコミュニティの働きかけによって得られた結果です。これはロビー活動かもしれません。いずれにしても、心が入れ違うというか、また軍が節約しようとした費用を出そうという動きになったのです。

南アにおいても日本、アメリカ、イギリスなどの状況に追いついてきました。もちろん、2〜30年は遅れをとっているものの少しずつ追いついていこうと思います。まだ私たちに諸外国のような高度な少年団はありません。まだ時間をかけて育成しなければなりません。ですが、この21世紀というのは人工的なものにすぎないと思います。12月31日に寝て1月1日に起きれば、太陽が昇り鳥がさえずる。何も変わらないと思います。イギリスはただの口実ではないかといいましたが、口実ではありません。2000年問題が起これば最初の月は給料がもらえないかもしれないからです。無視できるものではありません。

第三世界のほうが私たちより深刻な問題を抱えています。とにかく、他の国に少しずつ追いついていきたいと思います。しかし問題を文書化して引き出しにしまってしまわないでください。いつかみなさんが実行したことを何年か遅れで我々も実行する時期が来るからです。

 

仮議長(カナダ):おっしゃっていることはわかります。私たちより少なくとも何時間か先に21世紀を迎えることができるわけですね。時間帯が違いますから。がんばっていただきたいと思います。私たちの政府も、このカデットプログラムの価値を認めだしました。今のカナダ政府が選出されたときも優先項目というのが出されたのですけれども、その中には国防長官から指摘されたもので青少年の雇用とか青少年の知識、市民としての青少年、国の統一、すなわち青少年を全国的に集めるということで、政府はもっとカデットプログラムを実行する上で資金を集めようということで合意しました。価値あるプログラムを提示し、そのプログラムを通して私たちは問題に直面しています。全員に幸運を祈ります。

 

(注)本議題は、フリートーキング形式のため、発言者の国名とともに個人名も記載した。

 

 

 

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