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マーティン・J・ピカリング(英国代表):私たちが見ている最初の分野ですけれども、これは国防省との関係、たとえば海軍とどのような関係をつくるべきなのか、またオフィサーとかインストラクターはどのような立場にあるのか、もちろんみなユニフォームを着ているのはわかりますけれども、その立場を明らかにしなければいけません。ということでかなりその討議を深く掘り下げて関係を明らかにしようと私たちの海軍では、この種の討議が行われております。

でまた、海洋少年団の発足があるなか、あるいは任命がどちらから降りてくるのか、その種の討議を行っていて、決断しようとしております。でまた、本部では、ビジョンペーパーという論文を作成しています。これはすばらしい論文です。ビジョンという言葉をよく使いますけれども、ここで話をしているのは大変幅広いビジョンであって、これから2010年まで、どの方向に進むべきかというひとつの方向づけの指針です。規模とか、関係を見ていき、私たちの青少年への激励、若い人たちへの激励という大変幅広い見解を持つビジョンです。今後数カ月にわたって作成されるビジョンの論文です。というわけで、私たちディレクターのレベルまたは准将がその作成にあたっています。

さらにアドバイザリーコミッテッド、諮問委員会があります。構成メンバーとしては、上級の高官から成立しておりまして、市民のアドバイザーとか、単位団のチェアマンも構成員になっています。彼らの行っているタスクというのはおもに、団員の募集と維持です。さらにその範囲を広げて、スウォット解析というのをしています。力、弱み、機会、脅威というのがスウォットです。カナダのほうからも話がありましたけれども、海洋少年団のところへ行ってたいへん基本的な質問を投げかけています。なぜ加盟したのでしょうか、なぜ人は離れていくのでしょうか、そのほか、脅威として何が存在するのか、われわれの行動にとって脅威は何か、また何をすれば人は離れないですむのか、このような基本的な質問が投げかけられており、もちろん完璧な解析はまだしておりませんけれども、だいたい全体像が把握できるようになりました。たとえば訓練、これは両サイドから賛否両論があります。訓練は不充分だという不満を持つ人もいれば、もうツー・マッチだという人もありました。国における射撃はひとつの問題ではありますけれども、これにも賛否両論があります。ですから、私たちが行っている活動がプラスであったりマイナスであったりするので、難しい問題です。

ユニフォーム、制服もそうです。南アの話がありました。新規メンバーとしてはユニフォームは着たい。古いメンバーは着たくないという。都市部に住んでいる人はユニフォームを喜んで着ています。しかし、地方の農村部においてはユニフォーム嫌いであったりします。でまた、ユニフォームを着ることで、いじめがあったりします。なぜなら、ユニフォームを着られるのは裕福な子どもに限られるからです。制服を着た少年団員というものは逆効果があるということです。たとえば、山登りの格好をすれば、そうした活動に参加したということで制服にもプラスの効果があります。ですから、この種の調査を行っております。

もっと下のレベルに行きますと、訓練の側面を見ていくということで、最近のことですけれども、15年20年前の成人のインストラクターのほとんどは、海軍の出身者でした。訓練として行われたものは、これはボートワークもありましたけれども、海軍レースが訓練のおもなものでした。これをたいへん喜んで講師は教えたのですが、いまはロイヤル・ネイビー出身者はインストラクターの10%です。もちろんトレーナーのトレーニングもしなければなりません。なおかつ、トレーニングの域を広めていかなければならないということもあります。私たちの世界において、インストラクターがきちんと指示を出していることを確認しなければなりません。ですので、成人が得る資格というものも認められるものでなければなりません。保険会社のほうの承認も得なければならないわけであります。

 

 

 

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