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確かに第三世界に問題があるということは認識しています。私が第一世界の人間だということですけれど、第一世界にも直面しなければならない問題があるわけです。ヨーロッパでも私どものほうでは、若い人たちのアルコール問題やギャンブル問題、薬物汚染という問題もあります。そういう問題に直面しなければなりません。

一方、1960年代には、私どもの社会には、いわゆる大きな反抗、反発というものがありました。いわゆるその当時の社会の価値観や規範というものに対して反発がありました。ここでおもしろいのは、昨今の若い人たちと彼らの親たちはまったく物事に対する異なる価値観を持っているわけで、60年代に育った親たちは彼らの世代にどうだったかといいますと、彼らの問題は現代の若い人たちの問題ではない。そういう意味では、非常にすばらしい若者たち、もちろんそれなりの問題はあります。しかし非常にすばらしいと、私は楽観的にいまの若い人たちを見ています。ですから、若い人たちに自分たちの意見を述べる機会を与えてあげたいと思います。彼らはたくさん言うべきことを持っています。で、これからどうなるのかということもいろいろ考えています。私たちよりも彼らのほうがよりよくやってくれると思います。

 

仮議長(カナダ):確かに、若い人たちに自分の意見を述べさせるということは、私たちのカナダでも認識し、取り入れています。

昨年、海洋少年団フォーラムというのを始めました。これは、ネイビーリーダの総会、これは大人の団体ですが、これと合わせて行っています。12の全国からの少年団が集まりました。各州からひとつの団体が来まして、われわれの考えをまとめるという機会を得ました。今年はネイビーリーダのほうでも、どこら辺に強調点をおいていこうか、募金活動か、また集まったお金を実際どういうふうに使っていこうかといったことですが、これに海洋少年団が優先順位を提示してくれました。これが私たち委員会のほうで用意した優先順位とほとんど一致しているんです。いろいろな委員会がありまして、それぞれ課題があって、それぞれ優先順位をつけたのと、海洋少年団の提示した優先順位とおもしろいほど一致しておりました。

まだイギリスとアメリカの代表からは意見を聞いていませんけれども、お昼の時間となりました。1時間の休憩を取りましょう。

 

 

 

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