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具体的にどうやっていこうかという計画はありません。いま私が考えているのは、21世紀に直面するにあたって、きちんと対応したいということで、私の考えをまとめてみました。以下の項目にまとめてみました。基本的に私どもがよりよくできること、すなわち海洋少年団のあり方の改善、これは別に海洋少年団に限らない、いわゆる青少年の組織の発展、青少年を対象にした活動全体の発展ということをいっておりますが、まずどんな資質が訓練されるべきであるのか、青少年の21世紀のリーダーになるためにはどういった資質が求められるのかといったことであります。

もうひとつの点を追加しますが、香港の海洋少年団は30年の歴史を経てまいりました。過去30年間、多くの優れた団員を輩出いたしまして、現在、社会で重要な地位についている人たちがおります。過去はこのような実績がありますので、このような文化をぜひ今後も継続していきたいと、そして、組織といたしましても、イギリスの例にのっとりまして、良き市民を社会のために育成するという機関であるという役割を果たしていきたいと考えております。

まとめていいますと、やはり重要なのは発想を変えなければいけないということ、若い人たちに再度親しみを持たせるようなものにしていかなければならない。私たちのよい関係を確立していかなければならない。もう私たちは若くないわけですから、これからの若い人たちを理解しなければならない。若い人たちと社会の関係を理解しなければいけません。若い人たちをどのように引っ張っていくかということですが、その前に彼らがどのように社会に組み込まれていき、とけ込んでいくのを助けるかということ考えなければいけません。

また、その海洋少年団が行っているサービスに関しまして、活動全体を評価していく。私たちが組織しているこのような活動が、若い人たちそして社会全体に役に立っているのだろうか、あっているのかという、技術的な変化、この10年20年大きかったわけですが、それにどう対応していくのか、何ができるのか、トレーニングは海洋の活動だけで充分なのか、団員たちが社会の変化に対応するのにこうした活動だけで充分だろうか、ということを考えなくてはいけません。またICSAの主要な目的のひとつが交流です。若い人たち、団員の交流をサポートしていくということであります。これらいくつかの点が私が特に力を入れていきたい点でありまして、継続的に香港の海洋少年団の運動を盛り立てていく上でこれらの点を考えていきたいと思います。

 

仮議長(カナダ):ありがとうございました。オランダは発言がなかったんですけどいかがですか?

 

ピーター・H・ボエグボーン(オランダ代表):私はみなさんの賢明なご意見に耳を傾けたかったわけなんですが、いろいろ考えさせられました。みなさんの発言を聞きまして、いろいろ考えましたけれども、若い人ということで、ふたつの点に言及したいと思います。先程すでに私が申しましたことではございますけれども、国際青少年シンポジウムが日本で開かれました。その時、若い人たちが自分たちで自分たちの意見を述べる機会が2度ほどありました。シンポジウムの期間中とシンポジウムが終わってから、そうした機会がありました。非常に心強く思ったんですけれど、私ども、いわゆる古い世代が若い人たちに何をしなければいけないかと言うばかりではいけない。私たちは若い人たちに自分たちの意見を言う機会を与えるということです。

もうひとつ韓国のほうからすばらしいペーパーを出していただきましたが、そこで言われているように、親や年上の人たちの主要な役割というのが変わってきているということで、これも重要な変化だと思います。子どもにとってこれはいいことであるというのが、私のインターネットスクリーンに関する意見なんです。けれども、21世紀に関して、ルイーズ・カリーナさんという方の意見がウォルディーさんのほうから紹介されました。彼女の考えを表明するということで非常に楽観的に将来を見ています。

 

 

 

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