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またオフィサーの高齢化とともに雇用が少なくなっているというのは普遍的な問題だと思います。スポーツとかレクリエーションとか、それらの活動を海洋少年団のプログラムに組み入れることによって、おそらく青少年に雇用日を探してあげるということにもなると思います。単にスポーツとかレクリエーションだけでなく、関心をわかして興味をほかのものに向けさせるということにも有力な手段となるのではないかと思います。

海洋少年団の組織は単に技術や知識を与えるのではなく、むしろ無形のものを教育していかなければいけないと、心の教育をしなければいけないとおっしゃいました。それはまさにこの訓練のターゲットの一部にならなければいけないと思います。

コンピュータ科学についてお話が出ましたけれども、先ほどの話にまた立ち戻りますけれども技術としていまは、21世紀のさらに入手可能なものがあります。今世紀末においても入手できる活用できるテクノロジーというものがあるんですけれども、こちらは日本の新聞の英字版なんですけれども、ある記事がありました。「世界の子どもたちのためにどこまでコンピュータを使わせているのか、ネットワーク化はどこまで進められるべきなのか」という問いがかけられています。この記事によりますと、コンピュータのインターネット接続によって教育レベルが改善されるのか、それともその他の技術と同じように、単に学生たちに押しつけるものなのか、長年にわたって押しつけることによって教師の代わりをする機械をつくりあげようとしているだけではないのか、コンピュータやインターネットを教育に導入することによって、いろいろなプラスマイナスの結果が得られるということで、賛否両論が語られているということです。では、どちらがより重要なのか、知識なのか技術なのか。コンピュータの訓練は知識を内示しています。少なくとも、私にとっては生徒であれ海洋少年団員であれ、コンピュータの前に座っていれば確かにそれで知識を得ているとは思うのですけれども、必ずしも技能が得られているとは思いません。韓国のペーパーはすばらしい論文でした。まず将来を導く人たちを近代的な時代におけるひとつの対象物にしてしまうという変革があるということなんですけれども、その基本的な変化がいろいろな側で訴えられていると思います。では、韓国の方にその考えについてもう少しお話しいただけますでしょうか。おそらくみなさんご覧になったと思います。時間の関係もありますので簡単にこのペーパーについてご説明ください。

若い人たちというのはまきにこれからつくられる人たちです。将来の有望なる人物というのは、現代の社会の中からつくられてくる。これについて、どのように考えるかということです。このペーパーは、みなさんに配布されてお読みになられたと思います。ここで簡単な指摘をいたしますと、この中では若い世代というのは、私たちはよりよいアイディアを持っていなければいけない。そして、ISCAのプログラムの中でもそうしたものを育成しなくてはいけないと思っております。世代は非常に変わってくる。しかしながら、やはり、若い世代を将来のために育成していくためのプログラムをつくらなければいけない。そういった具体的なプログラムがあまりないと思います。ですから私たちはその国に関して調査し、そしてよりよいプログラム、将来の若い世代の育成プログラムというものを考えています。またペーパーの最後のほうですが、若い人はたいへんクリエイティブであると言っています。海洋少年団の来世紀に関しましては、この運動は若い人がイニシアティブを取るべきだと書いてあります。でさらにこれを行うためには、海に関しまして効率的な使い方をし、海洋少年団に対しまして組織的な海洋関係の教育をするということ、たとえば海洋スポーツ、漁業関係、その他あらゆる面におきまして、海洋に関するすべての教育をし、技能も提供できるといった海洋少年団のプログラムをつくれということだと思います。これは日本でおっしゃった少年団というのは、その知識なり技能なりを提供し、それによって最終的には雇用に関しまして支援できるようなものにしていきたいということですが、トレーニングに関しましてはほかにご意見ありますか?

 

 

 

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