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それからルイーズ・カリーナさん、女性の方ですが、オランダの海洋少年団の方で、個々にボランティアの精神を高める。親たちが、少年団を支援してプログラムの認識を高める。また国際交流の意識も高めていく。国内でのトレーニングを充実し、コミュニケーションもより図っていく。で、トレーニングに関してですが、ボランティアの募集を図っていく。会議等に関しては事前に情報を流す、機会の均等を図っていく。当局との情報の交換と…。それから、国際的な会議を充実していく、というご意見をいただいていますが、こうしたかたちでインターネットを利用して、みなさんのご意見をいただきたいと思います。

南アのほうでは、ふたつビジョンを持っております。外の展示でもご覧いただけますように、南アの海洋少年団は、いま変遷期を迎えつつあります。変わりつつあります。で、私どもの組織のビジョンはわが国の現状を反映したものであります。豊かな国ではありません。豊かな方の少年が参加するという傾向がありまして、ですからわが国では、第一世界、第三世界のさまざまな側面が混在しております。経済成長率、1、2%、失業率34%で、そういう現状を考えますと、わが国では21世紀を迎えてこのようなビジョンを持っております。即ち少年団の活動に入る少年少女に対して、失業対策というものを考えていきたい。この南ア共和国が海洋国であることを考慮していきたいわけであります。昨日も申しあげましたように、アフリカの著名なリーダーがいました。魚をくれなくてもいいです。魚の獲り方を教えてください。そういう、話がありますが、要するに私たちのビジョンというのは、私たちの市民が職を得ることができるように力を与えていきたい。エンパーメントを考えていきたいということです。それによって、自尊心というものを高めていきたい。これが私たちの継続的なゴール、目標です。21世紀に向けて私たちは、若い人たちに力をつけていきたい。そして、雇用機会を高めたい。学校を出たら職に就けるようにしたい。そして、倫理観というものを教える。また、現実の世界というものを教えていきたい。また、ISCAに対するビジョンですが、これはこの協会が世界において重要な役割を果たしていくことを期待しているわけです。すなわち、世界の海事国家に対しまして、ISCAが手をさしのべる。サポートしていただきたいと。この組織、この協会というのは、海事の関係世界におきまして確固とした存在感を持つものでなければいけません。それ自体というよりはその加盟各国が行うことですが、そのような基盤に依拠した組織にならなければならないということです。また、国際的理解を深めていくという役割もあります。私が、信じておりますのは、さまざまな文化の知識を持つことによって、世界の平和的な解決が可能になりお互いに理解し合えると、問題の解決ができるわけです。そして、グローバルなかたちでの役割を果たしていくことができるということから、文化的な関係の理解を強調したい。また、それぞれの加盟国の少年団が、それぞれその役割を認めてもらえるようなものになってほしいと考えます。

 

仮議長(カナダ):ありがとうございました。

このテキスト、あるいはコンテクスト、このディスカッションの枠組みがどういうことかということですが、海洋少年団が21世紀に向けて、どのように変わっていくべきかというディスカッションですので、ちょっとディスカッションを絞りましょう。全体的なテーマから具体的な海洋少年団の活動というところにテーマを絞りましょう。基本的な問題点、個々の海洋少年団の活動をどのように変わるべきなのか、全体として変えるべきだということになっているわけですが、必ずしも絶対的にそうではないわけです。ご出席のメンバーの方々、ぜひお聞かせいただきたいと思います。みなさんそれぞれの海洋少年団の活動、変わるべきなんでしょうか? 日本、どうですか?

 

 

 

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