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そのISCAの資金集めに関してのその取り組みを明らかにすること、そのお金をくれということではありませんので、先ず、財務的な説明責任というものを明らかに示す、そして、プロジェクトの遂行能力というものを明らかにしなければなりません。その団体若しくは個人の資金提供者が、資金を提供する目的に納得して初めてお金を出してくれるので、そういうきちんとしたプロジェクトの計画、財務計画を作成することが基本的に重要であるといえましょう。

例えば、カナダの場合ですが、これは日本、カナダ合同のプロジェクトなのですが、かなり協力している団体があります。これは国の援助です。しかし、宗教団体とか、その民族的な組織には全く資金を提供しておりません。ですから、私の場合ですが、そのような大企業を忘れて、小企業にアプローチをかけました。

先ず、マーケットがどこであるか、識別しなければいけません。香港であれば、チャンさんも募金活動をしていると思います。国際交流のための募金活動をしていると思うのですが、具体的な特定の目的の達成のために、恐らく個人の寄付者を募る方が企業にアプローチをかけるより、もっと見返りが多いのではないかと思います。これが私の意見です。

 

(南アフリカ:パーティ代表)

議長、募金活動については、今年また話が出ていると、昨年に引き続いてでているのですが、ここで協会として考えなければいけないのは、各国の事情ではなく、協会全体として、すなわち、ISCAとして何をしたいのか、目的を明確にしなければいけません。後程、南アフリカからゴールについての提案がでてきます。ただ、少し、先を考えなければいけないのではないかと思います。1999年に何を達成したいのか。ですから、もう少し、未来に向けたビジョンを構築しなければいけないと思います。ISCAは、例えば、2004年とか、2005年がどういう姿であるべきなのか、その頃になって何をしたいと考えているのか、途上国を支援するための基金が必要なのか、交流プログラムを支援するためなのか、あるいは、国際的な海洋訓練学校に行くための助成金を出すために基金が必要なのか、概念的なものだけで話をしてはいけないと思います。

その募金は、各国にまかせると、勿論それも必要であります。各回独自に募金活動をしなければいけないのですけれども、それに加えて、何らかの形の国際組織のレポートを作成し、募金活動は、その支援プログラムとして確立できないでしょうか。南アフリカとイギリスは、一人の少年を毎年マリンの助成金をもって交流させております。最優秀の少年団員ですけれども、二国間をコンテナ船で旅をします。これも一つのアイディアですが、この募金活動のスポンサーシップのプログラムとして確立できるのではないかと思います。

また、他の国にも普及できるのではないでしょうか。

ですから、イギリスの団員がアメリカへコンテナ船で行くとか、それも可能だと思います。私達は、今まで保守的過ぎたと思います。だからといって、全てかきまぜたいとは思いませんが、勿論、自分達のことは自分達でやらなければいけないというのは一方でありますけれども、協会として、その募金活動を、その概念をただ引き出しにしまっておくのではなく、この組織の概念を国際的な海洋組織に広げていくと、そのような努力が過去なされたのかどうか、わかりません。もしかしたら、私はアプローチとしてはナイーブすぎるのかも知れませんが、私自身が募金活動チームに一年間係わってきています。これは緊急プロジェクトチームなのですが、自分達の団、連盟のための募金活動であります。

ネービーリーグは、それをさらに検討したいということですが、その活動に関与することによって、今まで知らなかった知識を得ることができました。国際的な、例えば船舶会社とかに行って、大変有益であったという経験もしております。この海洋関連の組織がスポンサーになっていただく、それは彼らにとっても便益があるわけです。ですから、単に単独行動をして、国際的なことをあまり考えてないというのは避けたいと思います。

 

 

 

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