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(ハ)探知性能のためのテスト用目標の大きさについては、香港におけるHSCの運航経験を踏まえて定めた。

(ニ)最小探知の距離の設定値は、HSCが緊急時に停止措置を採るのではなく、避航する事を前提に定めた。

(ホ)本性能基準(案)については、次回NAV45において審議されるため、各国のコメントの提出方要請したい。これに対してIECから、背景温度、気象状態その他の条件により性能が変化するため、テストの方法の明確化の必要性について言及がなされた。

 

(11)昼間信号ランプの性能基準

テクニカルワーキンググループにおいて検討されることになったが、ドイツ提案(NAV44/7/2)をベースにドラフティンググループを設置して検討を行った。検討修正後の性能基準(案)についてICSから固定式のものの取り扱い等について、ロシアから「type approval number」の明確化についての指摘などがあった。本性能基準(案)について更に検討を行っていくこととなった。

 

8. ITU関連(議題8関連)

 

ワーキングループでは、ITU-R検討グループの書簡をITU-Rに連絡文書として提出することとした。主旨は、周波数帯2.9-3.3GHzは電波航法の分野で利用されており、特に2.9-3.lGHz帯は広く使われている船舶用レーダーに適用されていること。また、スプリアス発振の制限については、ITU-RのSM329-7で推奨しているカテゴリーAは、海上移動業務に2003年1月1日に発効すること、同カテゴリー3は、Radio Regulationではなく主官庁がより厳格な制限をすること、を確認した。引き続きプレサリーにおいて承認された。

 

9. WIGの操船面(COLREGの改正を含む)(議題9関連)

 

WIGに関しては、エアクッション船との相違点よりも水上飛行機との相違点について議論が集中し、提案国露により、WIGが持っている7つの運航状態について説明がなされた後、運航状態に関する質疑とともにエディトリアルな修正が行われ、今次会議における時間的制約によりNAV45に送られることとなった。

 

 

 

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