10. 高速船コード(議題10関連)
日本より、SOLAS V章の見直しと関連する規定が多いため、SOLAS V章の見直しを検討した後に、本件を検討すべきことを求めたところ、支持を得て、そのように取りはからうこととなった。しかし、SOLAS V章の見直しを今次会合で最終化することが困難であることが明らかになったこと、高速船コードの見直し作業は設計設備小委員会(DE)での取りまとめの都合上今次会合で検討しなければならないことから、V章規則20の審議が概ね行われたところで、DGを設けて高速船コードの改正案(NAV44/10(独),NAV44/10/1(英))が検討された。
プレナリにおいて、DCからの報告の際、パラ13.5.2のレーダー装備について、2台目からのレーダーについて独立で取り扱えるように装備することと、パラ13.7,1のレートオブターン表示器については、長さ80mを越える高速船、または回頭速度がannex 8に示したlevel 1を越える高速船に搭載すること、パラ13.9.2と、パラ8.2.3.1の関係については後者がコミュニケーションの目的に対して前者は航行目的であるとの解釈が示された。
11. 1999年の議長・副議長の選出(議題11関連)
1999年の議長として、現議長の蘭のMr.K.Poldermanを再選する提案が出され、満場一致により了承された。また副議長には露のDr.V.I.Peresypkinが選出された。
12. 作業計画 (議題12関連)
今次会合で最終化された議題を削除し、SOLAS V章の見直しの目標年を1999年に、WIG関連を1999年に延長した。また、パイロットの訓練・証書及びA.485の見直し(STW関連)、潜水旅客船の安全(DE関連)、極地航行コードの策定(DE関連)をNAV小委員会の検討事項として追加した。