パラ1.5.3に関し、船速距離計を500トン以上の船舶に要求すべきとする日本提案については、コスト、大きさとともに大きくないとするCIRMのコメントが述べられ、日本提案を支持する国はなく受け入れられなかった。
パラ1.5.4AISに関し、導入は時期尚早とする日本、段階的に導入すべきとするスウェーデン、500トン以上の船舶に適用すべきとする露の意見が述べられた。この日本意見を支持したのは、仏のみであったため、日本は導入するのであれば、国際航海の船舶に限ること、航行情報の秘密保持のルールを持つものに影響を与えないことを確保すべきことを主張した。適用船の大きさについては、300トン以上を米、南アが支持し、露を支持する国はなかった。国際航海のみへの適用については、船舶対船舶の衝突防止の観点から内航船にも適用すべきとする独意見を、英、豪、フィンランド、南ア、イスラエル、独、スペイン、ノルウェー、加、米、スウェーデンが支持した。情報の秘密保持については、英、独、米、ギリシャがこれを支持した。これを受け議長は、大勢は内航船にも適用すべきこと、秘密保持は支持できるとのとりまとめを行った。なお、書きぶりについてはWGで検討された。
(ホ)パラ1.6
パラ1.6.3に関し、1,600トン未満の船舶は、できる限り360度をカバーするジャイロレレーダーを備えるとする日本提案は、英、蘭、イスラエルの支持により受け入れられた。
(へ)パラ1.7
本パラは他の規定と重複するため削除すべきとの日本に意見については、各国とも即答できない状況であったため、WGで検討され、大勢は規則16との関連で本パラは不要であるとのことであった。
(ト)パラ1.8
日本より、第二レーダー及びARPAを10,000トン以上に要求すべきこと、ヘディングコントローラは省力化設備のため削除すべきことを主張した。英、バハマ、露、チリ、スウェーデンはARPAを10,000トン以上へ要求することを支持し、露は第二レーダーは原案のまま3,000とすべきとした。独は、両機器とも3,000トン以上に要求すべきとした。CIRMはヘディングコントローラは省力化設備であるが作業負荷を下げ安全性を向上させるとの見解を示した。議論を単純化するため、議長はAR