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(口)パラ1.2

定期的に資格ある者が磁気コンパスの自差修正を行うことを要求するCIRM提案(NAV44/5/7)については、ホンコンが毎年の調整、変化の範囲2度の確保が過大であることから受け入れられない旨を述べ、英は、規則ではなくSNサーキュラーで規定したらどうかとの意見を述べた。ギリシャ、シンガポールはホンコンを支持し、日本はCIRM案を支持できないことを述べ、独も更なる検討が必要であるとしたため、CIRM提案は受け入られなかった。

パラ1.2.7(音響受信システム)に関し、適用を3000トンとする露提案は、大型船は窓を開ければ音が聞こえるため機器を備える必要がないことから、適用を引き上げることに意味がないとの英指摘により、受け入られなかった。

パラ1.2.8(測深機)に関し、露及び日本より対象500トン以上とする提案がなされた。これをインドネシアが支持したもの、CIRMは小型船用の性能基準があることを指摘し、原案のとおり300トン以上とする蘭、南ア、独、ノルウェー、米等の多数意見により、受け入られなかった。

(ハ)パラ1.4

パラ1.4.1に関し、500トン未満の船舶がコンパスの2重化設備としてジャイロコンパスを持つときはIMO性能要件を適用を免除する日本提案は、支持なく受け入られなかった。

パラ1.4.2に関し、GMDSSの導入によりモールス信号を使用できる船員が減るため昼間信号の規定を削除する日本提案は、ノルウェーが支持したものの、独は他の規則で使用することがあることから規則を維持すること、及び、エディトリアルな修正としてby day and nightを加えることとを述べ、本規則に前記のエディトリアルな修正を加えそのまま残すこととなった。

(ニ)パラ1.5

パラ1.5.1に関し、日本は300から500トン船舶へ搭載するレーダーはIMO性能基準の適合を免除すべきことを述べた。これを露、韓国、中国、ギリシャ、ウクライナが支持したが、型式承認が必要とする独を米、イスラエル、英、スウェーデン、豪、伊、フィンランド、デンマーク、ベルギー、クロアチアが支持したため、反対多数で受け入られなかった。

 

 

 

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