(5)TSSにおけるCOLREGsの適合(NAV44/3/4)
土より、本案は土をターゲリトにした文書であり、土が費やしている航行安全に関する努力を否定するものであること、また、航行安全上、COLREGsに適合しないTSSの存在は止むを得ないものである旨の主張があり、土・ICS・露・ギリシャとの間で激しい討議がなされたが、土を除く多数支持により本案は承認された。土は本案を留保した。
(6)マ・シ海峡における通航方式の変更(MSC69/5/9)
冒頭SIGTTOより、同案が提出された時点から、SIGTTO・INTERTANKO及びマ・シ沿岸3カ国による会議がもたれており、同会議において合意に達すれば、沿岸3カ国からマ・シ海峡の通航方式修正に関する新しい提案がなされる可能性があるとの報告があった。小委員会はマ・シ海峡の航行安全を向上させる同会議が継続されることに同意した。また、マレーシアより、マラッカ海峡で航行の支障となっていた沈船“ICL Vikraman”の撤去が7月19日に完了し、23メートルの水深が確保されたとの報告があった。
(7)イスタンブール海峡、チャナカリー海峡・マーマラ海の航行に関するIMO規則と勧告別電する。
4. COLREGの改正(議題4関連)
(1)HSCの避航動作に関する国際衝突予防規則の改正(NAV44/4)
米・ICSより賛成意見が述べられたが、今次会議における時間的制約によりNAV45に送られることとなった。
(2)HSCの航路への措置(NAV44/4/1)
香港中国より、自国では既にHSC用のTSSが存在し、海図にも明記されており、航行安全面での効果が上がっている旨の発言があった。これに対し議長より資料を提供するよう要請があった。その他反対意見等なく、今次会議における時間的制約によりNAV45に送られることとなった。