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*事務局注:本性能基準作成のISO/TC 8/SC 6のConvenerには、ドイツ規格協会   (DIN)のMr. Schadeが就任している。

 

5.1.3 磁気コンパスの自差修正に関する提案について

 

NAV 44/5/7(添付資料7)により、CIRMから磁気コンパスの自差修正に関する提案がなされていたが、プレナリーで、SOLAS第V章の中での項目として検討された結果、CIRMの提案は採択されなかった。

 

(以上がISO/TC 8/SC 6と直接関連する事項であるが、間接的に関係ある事項として討議された事項を、以下に報告する。)

 

5.2 ISO関連以外の議題

 

5.2.1 海図の測地系と位置精度に関するガイダンス

 

異なる測地系を使用した場合の航海安全に関するSNサーキュラー作成の提案が英国よりなされ(NAV 44/7/9)、TWGにおいて検討が行われた。TWGはドラフトテキストを作成したが、この問題はIHOに深く関わることから、ドラフトをIHOに送り、IHOの見解をNAV 45まで提出するよう要請することとした。以上の内容はプレナリーに報告され、了承された。

 

5.2.2 電子装置の2000年問題

 

英国が提案したMV 44/7/5について説明があり、船舶の電子機器における2000年問題とGPSのコーディング問題について検討され。このことは既にMSC/circular.804と864として回章済みであり、充分であると確認された。また、米国からGFSについては、2000年問題も週カウントの一巡の問題(EOW)も対応済みではあるが、しかし、一般のGPS受信機では対応が必要であることが紹介された。

 

5.2.3 ブラジルにおけるDGPS局の開局

 

ブラジルが提出したNAV 44/1NF.2について説明があり、ブラジル沿岸に9局のDGPS局が開設されたことが報告された。

 

5.2.4 GNSS

 

IECから提出されたNAV 44/INF.9によりIMOのGNSSの性能基準をup to dateするために改正が必要であることが説明され、委員会のワークプログラムの中で対応する事とした。

 

5.2.5 ラスター海図システム(RCDS)の性能基準

プレナリーにおいて、NAV 43で指摘があった海上試験・国際機関での検討(IMO/IHO HGE:IHOのHGE事項に関する会議)に関し、英国、米国、ロシア、IHOからその結果及び見解の表明があった。日本は従来の全面反対の態度を変え、

-ENC優先

-RCDSはENCが整備されるまでの暫定措置

-紙海図併用

の三つの条件が満たされることを前提に、RCDS性能基準案の作成に賛成した。そして RCDSをECDISの1モードとして位置づけたIHO提案(NAV 44/7/8)を支持する旨の発言を行った。

 

 

 

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