日本財団 図書館


(d) 全体として上記三つのカテゴリーで総合的に検討きるべきであるが、今回はカテゴリー(a)Magnetic sensorのみに限ってPerformance standardが検討された。

なお、この項の名称は「Marine Transmittitting Magnetic Heading Device(TMHD)」とされた。そして、NAV43/WP. 2/Add l Annex 3 「Draft recommendation on performance standards for marine electronic compass」をベースとして、これを修正するかたちでnew draft NAV 44/WP.2 ANNEX(添付資料2)が作成された。

(e) TMHDの出力として誤差が問題となったが、受信側の機器が誤差を規定しているため、これらを勘案してstatic error±1、dynamic error±1.5とした。

Dynmic errorはrate gyroと併用してこの値を達成してもよいこととなった。

(f) 従来個々の機器であったものが一つのカテゴリーに括られたため、constructionの項が大きく変わった。また、一部磁気コンパスの基準が取り入れられた。

(g) このstandardsはプレナリーで承認され、MSC 70に送られることになった。

(h) 方位信号を必要とする機器について規定されている誤差の一覧表「IMO-SUB-COMMITTEE ON SAFETY NAVIGATION OF SHIP TRUE HEADING」(資料添付3)が配布され、heading sensorと受信側機器との整合性については、次回NAV/45で検討されることになった。

(注:IMOの性能基準及び名称の変更によりISO規格もIMO基準に合わせる必要がある。)

 

5.1.2 高速船用夜間暗視装置の性能基準(Night vision equipment for High Speed Craft)

 

(1) 英国、ドイツ、米国、ISO、CIRM、香港が参加してadhoc drafting groupでstandardの検討に入った。

(2) ドイツと英国から提出されていたNAV 44/7/1(添付資料4)とNAV 44/7/7(添付資料5)及び香港のNAV 41/6/3をbase paperとして審議された。

(3) Scopeの項で、「night」とは「perfect dark」なのか「月のある夜も含む」のか、restricted visibilityとはどのような状況を言うのかなど議論が続き結論が出なかったので、このような事項は、test requirementに入れればよい事項であることから、現在作成中のISO standardsでこの問題を引き取ることにした。

(4) 可視光線利用の装置及び赤外線利用技術の2形式を想定した。

(5) 装置のテスト方法及び探知目標とそのサイズについては入念に検討した。

(6) 探知性能のためのテスト用目標の大きさについては、香港におけるHSCの運航経験を踏まえて定めた。

(7) 本性能基準(案)(添付資料6)については、次回NAV 45で審議されるため、各国はコメントの提出を要請された。これに対してIECから背景温度、気象状態、その他の条件により性能が変化するため、テストの方法の明確化の必要性について言及された。

(注:1)Night vision equipmentについてIECのMr. Griffthsと相談した結果、Heading control system等と同様に、ISOとIECの共同で性能基準を作成して行くこととなった。

(注:2)本性能基準作成のdrafting groupにおけるドイツ代表であったBSHのMr. Ingolckertに、本性能基準はISO/TC 8/SC 6で検討されて行くことになるが、WGの議長、Convenorはドイツでやってもらわなければならないので、帰国後誰がこれを担当するか決めてほしい旨を伝えた。)

 

 

 

BACK   CONTENTS   NEXT

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION