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(2)4.2.1項、4.2.2項及び関連する図については、図1をラダーの頂部をプラットフォームから2m上に出るように修正することとなった。図2については、IMPAが変更しないよう要望したので、修正しなかった。

(3)4.3項のラダーの幅が600mmで十分という件については、賛同された。

(4)6.1項の集中荷重については、提案の荷重はISO 5488のAccommodation laddersに関しては適当なものであるが、Pilot accommodation laddersは荒天時でも使用することから、安全を考慮して大きな耐荷重性を求めることが適当との意見により、3000Nを維持することとなった。

なお、JIS Fを引用した韓国からの4.5項に関するラダーの足場の間隔を300mmないし350mmとする提案は、賛同を得たため、その案通りに修正された。

また、ISO 5488:1979 Accommodation ladders及びISO 5489:1985 Embarkation laddersは、発行から10年以上経過しており、見直す必要があることで合意した。

 

7. WG3(防火作業委員会)会議

 

WG3は、WG1及びWG2会議と同時に、3月15日(月)午前11時から午後5時まで、及び3月16日(火)午前9時から午後0時30分まで開催され、主にISO/DIS 15370:Low location lighting(添付資料11参照)、ISO/CD 17631:Shipboard Plans for FP and LSA(添付資料12参照)の投票に寄せられたコメント(添付資料4及び6参照)について検討した。審議内容は以下のとおりである。

 

(1)ISDO/DIS 15371:Fire extinguishing systems for deep fat cooking equipmentの検討

本件のDIS投票へは反対はなく、また技術的なコメントもなかったので、必要な修文を施した上でFDIS投票に出すことをSC1に提案することとなった。

(2)ISO/DIS 15370:Low location lightingの検討

本件については、会議場で配布されたISO/DIS 15370への投票のコメント集(日本意見は添付資料13参照)に基づいて検討した。主な審議内容を以下に述べる。

(a)4.1.6項の蛍光材について、ドイツから放射性物質を全面禁止するのではなく、ISO 2919 Sealed radioactive source - Classificationに従って保護される物質は使用しても良い旨の提案は受け入れられ、ISO 2919を引用するように修文した。

(b)4.3.2.1項について、ドイツから照度はLLLに沿ってある程度均一である必要があるため、照度の最大値と最小値の差は1:10以下とする旨の提案があった。WG3はこの提案を受け入れた。しかしながら、我が方から、照度の最大値と最小値測定は測定の幅に依存するため、測定方法を明示しなければならない旨指摘し、賛同を得た。本件は電気照明式のLLLに関係するものであるので、電気式の照明(ランプ等)があるところとないところの照度の比較を行う旨解釈することとなった。

(c)電気式LLLのスイッチを切るのは、常時当直の制御場所からのみ行える旨は賛成された。

(d)Photo-luminescentのLLLの残存照度を測定するための蛍光管の規定については、色温度で規定する方法が一般的であることが確認された。色温度については、2700Kは黄色系であり、一般の蛍光管は3000K程度であるため、「2700K〜3000K」と規定することとなった。

 

 

 

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