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流量特性試験の結果にもとづき、特に損失係数について造船所サイドの見解をふまえ、実船使用上の問題等も含めて詳細に検討した結果は、つぎのとおりである。

 

(1)損失係数の想定値と実測値

JIS F 7307船用鋳鉄10K玉形弁、JIS F 7375逆止め玉形弁と、配管ぎ装品専門分科会案にて製作した球状黒鉛鋳鉄玉形弁、逆止め玉形弁の、それぞれ損失係数の想定値と実測値を、表24、表25にそれぞれ示した。

 

表24 損失係数の想定値と実験値 - 玉形弁

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表25 損失係数の想定値と実験値 - 逆止玉形弁

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(2)配管抵抗の計算

JIS F 7307船用鋳鉄10K玉形弁、JIS F 7375逆止め玉形弁と、配管ぎ装品専門分科会案にて製作した球状黒鉛鋳鉄玉形弁、逆止め玉形弁の、損失係数実測値をもって、実船の海水系統、燃料系統、蒸気系統にそれぞれ適用した場合の配管抵抗の試算を、表26、27「配管系統に及ぼす弁1個あたりの配管抵抗」に示す。配管抵抗は、水頭(m)で表わした。

 

表26 配管系統に及ぼす弁1個あたりの配管抵抗(m) - 玉形弁

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