4.4.2 流量特性試験結果に対する考察 前節の結果から、試作弁全開時の容量係数(Cv値)、損失係数(ζ)を鋳鉄弁F7307,F7375とともに表21及び表22にそれぞれまとめた。なお、試作弁B1、B2については、設計上の100%開度にあたるリフト設定値20.0mmに加えて、試作上の最大リフト23.0mmについても表22に示した。
4.4.2 流量特性試験結果に対する考察
前節の結果から、試作弁全開時の容量係数(Cv値)、損失係数(ζ)を鋳鉄弁F7307,F7375とともに表21及び表22にそれぞれまとめた。なお、試作弁B1、B2については、設計上の100%開度にあたるリフト設定値20.0mmに加えて、試作上の最大リフト23.0mmについても表22に示した。
表21 玉形弁容量係数及び損失係数
表22 逆止玉形弁容量係数及び損失係数
また、弁の形状によって決まる、流れが絞られる部分の流過面積を比較すると、次の表23のようになる。
表23 流過面積
試作弁は、本体等の形状を小型化しているため、軽量(前述)で、弁の締切り操作力(前述)、加圧時に弁箱にかかる最大応力も小さい(後述)等利点がある反面、弁固有の損失係数が大きい。 試作弁は、リフトを現行の鋳鉄弁F7307、7375同様としたが、軽量化を意図しその他構造を小型化したため、容量係数、損失係数ともに鋳鉄弁F7307、7375と比較して劣る値となった。しかし、本流量特性は造船所サイドの見解をふまえ実船使用上の問題を含めて総合的に検討する必要があるものと考えられる。
試作弁は、本体等の形状を小型化しているため、軽量(前述)で、弁の締切り操作力(前述)、加圧時に弁箱にかかる最大応力も小さい(後述)等利点がある反面、弁固有の損失係数が大きい。
試作弁は、リフトを現行の鋳鉄弁F7307、7375同様としたが、軽量化を意図しその他構造を小型化したため、容量係数、損失係数ともに鋳鉄弁F7307、7375と比較して劣る値となった。しかし、本流量特性は造船所サイドの見解をふまえ実船使用上の問題を含めて総合的に検討する必要があるものと考えられる。
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