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<参加者感想>

井手:吉本さんの話しが衝撃的だった。聞いて初めて実感した。水が水俣の田園を作っている。なにげなく見ていた風景が理路整然としていたことが衝撃的だった。でもこういう人が!何人いるんだろうと思った。伝える人がひとりでもふたりでもいればいい。

受け入れ側の対応が自然で良かった。ほっとらかしともいえるけど、受け入れているとう感覚がない、本人が楽しんでいた。これがグリーンツーリズムの原型。2時間くらい紅茶をもみながらだべる。これがミーティング? 何を話したか忘れたけれど、でも素敵な時間だった。あそこが地元への経済的効果をもたらす先陣。

 

今井:グリーンツーリズムとかエコツーリズムとか、いまも模索している。念願がかなって石飛に初めて泊まった。開拓、人の力、何もないと地元の人はおっしゃるけど、なければ作ればいい。つまらなかったら楽しいことを自分たちで当たり前につくる、そのマインドみたいなことが石飛の一番の財産かなと思う。一番の基本の、水と空気に危機感を持ってる日々を暮らしている東京の人間。あたりまえのすばらしさを水俣で繰り返して、付き合っているうちに子供に伝えられたらいいな。

 

<コメント>

吉永:あたりまえの凄さにどう気付くかという話。流れてくるあこがれ、水俣以外の情報が流れてくる。よそにいったら水俣がよく見えてきて、だけども水俣をよく知らなかった。当たり前のすごさに気がつく。都市に目を向けるのでなく、都市に背をむけていいだろうと。すんでるところに目をむけることが大切。

 

Bコース

<報告>

杉本:水俣らしいグリーンツーリズムだった。

恋路島にいった。海の県境。しきり網。無人島。びなを海水でゆでて食べた。貝がおいしかった。

再生した水俣をそのままだしていくと水俣病が風化してしまうのでは?この両立は困難だけど、やるしかない。あれほどのところでも、ここまで美しく回復することができる。あれほどのことがあった水俣がこれまでになった、会った人が皆、水俣が希望の象徴になる。水俣には可能性がある。

いかにたくさんみせるかではなくて、何もしないメニューあがった。豊かなゆったりした時間があった。思い残したものがたくさんあるので、また水俣に来たいとみんなが思ってくれるといい。

 

<参加者感想>

森戸:杉本さんのご主人が昼寝をしていったらと言われたので、昼寝をして目がさめたらだれも居なかった。そこへ杉本栄子さんが病院から帰ってきた。大変辛い経験を目撃した。

4年前にきたことがある。環境創造の仕事で調査をしたことがある。報告書には、水俣はこれから環境と人に優しいソフトツーリズムでやったらいいと報告書をだした。それに比べると今回は遊ばせてもらった。

東京で町内会長をしている、だから生活者の視点でみさせてもらった。ごみの分別が始まる、会長があそんでいたのではまずいので、分別の勉強にきていることになってる。自分の地域と他の地域を比べて見る、生活者としての視線でくらべてみる。

 

北見:つりをしてたらフグに糸を切られて、針がなくって困っていたら、「あんたは杉本さんの客か」と聞かれて、「はい」と答えたら「そうかね」と言ってなぞの人物が針をくれた。とてもうれしかった。

 

 

 

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