シンポジウム内容
水俣里地づくりシンポジウム「新しい旅の形、水俣の可能性」は、司会の山科明子(国見風土研究所)から以下の趣旨説明が行なわれた。
本シンポジウムは、前日まで開催された「エコ水俣フィールドツアー-環境再生水俣・生活文化体験-」に参加した有識者に対し、水俣の人・自然・歴史・文化をどのように感じたのかをプラス・マイナスの両面から意見を求め、その上で、水俣ならではのグリーンツーリズムのあり方や、水俣の可能性を、水俣に生活する人、関わる人、水俣に外から来る人が考え、理解し、行動するための提言を行なおうとするものである。
高橋(熊本県):水俣には、水俣病との対峙という歴史があり、それを超えた歴史がある。また、海と山、川、田畑、町が近接しており、ひとつの市に含まれている魅力のある地域である。水俣だからこそ環境をキーワードにした取り組みの意義はある。
吉井(水俣市長):メディアの関係者に新しい水俣を見てもらいたい、そして発信していただきたい。水俣のエコツアーの可能性を探る。20世紀後半の歴史は水俣には厳しいものだった。市民が反目し抗争していては何もできない、ますます悪くなるばかりだ。内面社会の再構築、だからもやい直し。環境健康はすべてに優先する。外に対しては警鐘を鳴らす。少しずつ展開している。 ISO14001の取得、チッソ、水俣テクノセンター。環境と公害の学習基地作り。ごみの分別、ごみ減量女性会議など、生活のなかに環境がある。地方自治体一個性を大事にする。水俣にはある、マイナスの知名度。環境の取り組みが即水俣の個性になる。即観光や宿泊になる。
よき友達、よき助言者になって欲しい。
司会:コースごとの説明をして欲しい。共有したい。
Aコース
<報告>
吉本:水の経絡を探るというテーマ。水俣川の河口から源流までたどった。水俣市は、分水嶺までがひとつの行政区という特異な市。水の流れをたどりながら、農村景観、用水路、水路と人間の手で、一本一本植えられてきた。寒川水源。大関山。大きな石の祠がった。山の神が。あわびの貝殻、さんご、海の民が山の神捧げることを確認した。
地元の食材を使った農民食を味わった。農家の土地利用をきいた。
年後は石飛という開拓農家の地区。標高で言うと500〜600メートル。
天野:午後、亀齢峠にって、空気が澄んでいれば360度の大パノラマ。そこで、自力で井戸を掘って、自力で家を立てて、自力で紅茶を作って、自力で売っている、自分で値段をつけている。「トスカーナやプロバンスのようなGTのメッカみたいなローリングヒルをみて感動した」という人もいた。皆で、ダイゴロで草原を滑走した。最後にお尻を破った人もいた。おとなも遊んだ。みんなで葉をつんで、紅茶もってみた。