●布土地区 石垣さん
今まで7つの保育園で働きましたが、一番自然環境が残っているのが布土地区です。なのに町内の保育国の中で一番子どもが少ない地区です。
布土川のようなきれいな川があるのに、忘れられているように思います。
滑り台などの遊具のある公園ではなく、河原を使っての土手滑りができる等、大きい公園と言う形で残すのが必要なのではないでしょうか。
この宝をもっと磨けばいいのではないかと思います。この機械を利用してもうちょっと布土の良さをアピールすべきだと思います。
●地域外からの参加者 熊本県水俣市 遠藤さん
今いる人がここの暮しを楽しむと言うのがまず第一。こちらに今いる人ができることを考えるのが先だと思います。若い人と子どものことを考えると、働く場所、遊ぶ場所を考えますが、それはできないから、みんな町に行ったのです。だから彼らが望むものが先ではないし、今ある人が楽しんでいる、と言うのを考えるのが先。いる人が楽しむ方法を作ってしまう。
6.最後に
<萩原喜之>
行政は困った時に出てくる。ここの人は顔を出さない。うまくいっている時には、地元の人がでてきていればいい。すごくいい関係になっていると思います。
私は、環境と産業と文化を考えてやってきました。環境とはいい自然があったらいいね、と言うだけのことです。文化と言うのは、生活文化で芸術文化ではありません。うまい食べ方とかそういうことが文化なんですよ。生活の技、知恵、でこれは生活文化の頂点にあるんですよ。
里山と植物の成田さんは詳しいですよ。里地ネットワークの人がくっついて、布土の植物図鑑、植物の使い方を調べると、もう本ができてしまいますね。
ドライフラワーは、最初ここに来た時から注目していました。布土を変えるのはお母さん方だろうと思っていた。男の人は難しく考えすぎる。女の人は食えるものと見えるものしか信じない。そこから始まると思うんですね。地域の暮しをいかに楽しむか。個の楽しむのが実はこれからの産業になります。後は磨いて洗練しておけばいいのですよ。
今日の発表のキーワードは「使い方」ですね。「新しい使い方」。今までの使い方に加えての新しい使い方。それは生活に役立つことだから楽しめることがあると言うことですね。2つ目は「もの作りの技と知恵」。それから3つ目は「元気である」ということ。これは一番大事かなと思います。最後に「人がいる」ということです。
この4つのキーワードは非常に大事なことだと思います。で、布土の中の人はこの大事なことにもう気づいている、と思います。「ない」のではなく、もう「ある」のです。無形のものもありますからこれに気づいていただけるといいと思います。
それから最後に、こういう地域を自ら知ることは、外の人から来た人と一緒にやった方がいいわけですね。水俣から参加して下さった吉本さん、山科さん、天野さんありがとうございました。当たり前で見過ごしてしまっていた、たくさんの「地域の宝もの」を再発見することができました。
そういう交流でお互いの専門性に気づき、お互い役立つ。それがあるもの探しであり、水の行方を調べることです。そして自分たちが自分たちに気づき、地域に気づく。そうしたら地域づくりは生活づくりと私は言っています。いろんな地域計画や都市計画、総合計画などいろんな計画がありますが、自分たちがそれに意志をって参加していくようになると思います。