鵜の鳥に関しての公害問題もあります。水田の作付けができない、山林の雑木が糞で枯れてしまう、池の水が常にカワウが入っているので腐ったような状態になってしまう、等です。
かつて布上の磨き砂は、米麦の精白用、鍋釜や食器類の清浄用として欠くことの出来ない必需品であった。布土の磨砂は明治初年より掘り出され長年にわたって地場産業として隆盛を極めました。
大正7年頃が最盛期で、年間23万俵あまりが出荷されていました。
男は磨砂の採掘・運搬。女性、老人等は俵を作り農家の副業として大きな収入を得ることができました。布土川の河口南側に本部、事務所、作業場を設け、採取現場は約60haの山林を所有していたといわれています。ちなみに山一面に磨砂が露出し、白布を敷いたようであったことから地名が布土となったという伝説もあります。
盛んな昭和6年1月21日、一向山の磨砂採掘坑道落盤事故が発生し、坑内作業員13名が生き埋めとなり、全員が死亡と言う大惨事がありました。毎年3月の春のお彼岸の中日に慰霊祭を布土区と遭難者の遺族と老人会役員で実施しています。
鍋の汚れがひどいとき、タワシにつけて磨いてみて下さい。洗剤に比べても非常によく落ちます。
〜山芋掘リ〜
<天野茂>
山芋とは自然薯のことです。一般にスーパーで売られているものは養殖栽培されたもので、布土で採れる自然薯は本物です。
山芋堀のできるこの地区の人は恵まれた環境であると思います。
山芋堀はまず葉を探すことから始めます。葉を探したら芋の蔓をたどって地中の手を探し当て、芋を切らずに、傷つけないように慎重に穴を掘ります。今年は雨が多くて豊作でした。
山芋はプロでも一日に何本も掘ることができません。だから山芋は高いのです。
掘り出した芋は、とろろ汁や短冊にしたり、花鰹などをかけて食べてみて下さい。最高においしいです。機会があれば皆さんも是非体験して下さい。
そして掘ったままでは危険ですし、次の山芋のためにも穴は埋めて下さい。これは山芋掘りのマナーです。
4. 地域の人々の声
〜竹炭作りをして〜
<百合草信夫> 〜スライド上映〜
実は最近竹炭の話しが高まっていますが、歴史的に見ると、旧石器時代から人類は炭の力を知っていたことが証明されています。
竹取物語では、何故「竹に人が宿る」という発想になったのか、と、私も月を眺め、酒を酌みながら考えておりました。そこには、そんな平安時代を思い出すような里山の風景が広がっているんですね。