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〜里山と植物〜

 

<成田国寛>

(スライド映写による説明)

・今日歩いたオレンジラインに生育しているモミジは名鉄が植樹したもの。元々なかった。

・コナラはブナ科の落葉樹。どんぐりの木の代表。夏にカミキリ虫、タワガタ虫、カブト虫のいる木として子供の一番触った木。

・オレンジライン沿いのアカマツは海岸のクロマツと混って新たな植物になっている。松が弱ると松ぼっくりをたくさんつけることがある。40年前にはマツタケをたらふく食べさせていただいた。

・ヒサカキ(ツバキ科の常緑樹):布土の昔の人は"シバ"といって生活の中の雑木であった。田のはざ木の材料として、また新緑をさっとあぶり茶の代用として飲んだ。

・ウバメガシ:備長炭になるドングリの木

・カクレミノ:秋から晩秋になると黄色く紅葉

・アケビの中の三つ葉アケビがオレンジラインに多い。通常は五葉(ゴヨウ)。三つ葉も五葉もほとんど同じ。

・自然薯(じねんじょ):長芋と花粉が混って新しいものも多い。この2つは葉っぱが違う。

・モウソウダケとマダケのみ分け方は、少し寝た感じで優しそうに見えるのがモウソウダケ。

布土の里山は谷と山の連続で、そのすそ野に田んぼがある。山には常緑樹、落葉樹など種類が多い。足下には山野草がある。近年オレンジラインのコースの状態があまり良くない。

かつては生活の山だったので今日のように回って「楽しい」というものではなかった。年間を通じて燃料として活用していた。子どもは遊びの山としていた。昔は、足下がきれいな状態であった。燃料がガスに変ってからは燃料としての下草をとらなくなったので特に感じる。

オレンジライン沿いにはそれほどないが下の方は竹が木々を駆逐して大変である。竹のほうが背が高くなり日光を優先的に受けとるからである。

 

〜カワウとみがき砂〜

 

<山科明子>

鵜鳥の文化財保護法の存続期間が平成6年11月1日から平成16年10月31日まで指定され、全国的にも有名にっています。またため池の周辺に生息し、鵜の鳥の繁殖するにはとてもいい環境です。

布土地区字坊ノ奥一帯は全国最大のカワウのコロニーであり、約1万羽が生息し、約100種類の鳥類が確認されている状態です。

布土地区としては町よりの指定で島獣保護指導員として、区長、各組の総代さんが年に4回程度の巡視を実施し町へ意見書も提出し、年1回指導員の打ち合わせ会、研修も実施している状態です。

 

 

 

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