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シンポジウム内容

 

1. 挨拶

 

●齋藤宏―(美浜町長)

今日は午前中から皆さんと参加してきました。私は町長としてかなり町内を歩いたつもりでしたが、新しい発見がいっぱいありました。

美浜町で里地ネットワークと一緒に活動をすることになったきっかけは、里山の指定を受けたことと、環境庁や友人の萩原さん(中部リサイクル運動市民の会、里地ネットワーク幹事)から誘われたことから始まりました。

里地ネットワークの目的の一つは都市にないものが田舎にあるから都会の人と交流を図ろうと言うものも大きな目的であります。

同様に地元の人も地元のことをあまり知らない。特に子供たちは山に入らなくなった。せっかく美浜町にはこんなにいいところがたくさんあるのだから、もっと自然の中で伸び伸びと育ってほしい。

これからは、このシンポジウムのように町主導ではなく地元住民主導による活動が良いと思う。本当に私は頭が下がります。これからも布土地区の皆さんにがんばっていただきたいと考えております。

 

●重野義孝(布土区長)

遠くの方から近くの方までご参加いただきありがどうございます。地元の代表として歓迎申し上げると共に、感謝します。私たちの年代は海や山に行ったりすることが本当に多かったが、最近の若者は家の中でテレビゲームなどで遊ぶことが多いと聞く。そういう文化がどんどん進むと、会話がなくなってしまう。スイッチーつひねればなんでもできてしまう。若い子もたくさん来ているので、パネラーの人たちとともに、新しい発見をしていきたいと思います。

 

2.基調報告

 

●基調報告1〜美浜町の里地づくりを考える〜

 

<伊藤信也>

まず、これまでの経緯をご説明したいと思います。

去る6月に町長から今回の話がありました。そこで町づくり推進委員会に相談したところ、とても良い機会なので、この里地の話しに取り組もうと言うことで始まりました。まず、委員に呼びかけ、地域資源調査をし、その地図を作成しようということになりました。地元の人が調べることによって単なる調査報告ではなく、布土の素晴らしさを再認識し、他の人にも伝えていきたいと思いました。

この地図を見ていただきまして、より多くの人に布土の素晴らしさを認識していただき、未来を共に考え、毎日が生き生きをした生活が送れるのではないかと考えました。

里地については現在始まったばかりですので、皆様とこのような話し合いの場を持つことができますのは、大変有意義なことだと思っています。

皆様とともに、この布土で、この地に生まれてよかった、住んでよかったと思えるようになることが私たちの願いであります。

本日ここに参加された皆さんが自分のことと感じ、今後の生活の中に活かしていただければ、嬉しく私たちは思います。

 

 

 

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