中部地域環境保全型里地づくり
シンポジウム報告書
布土発見!あるもの探しをしよう
〜水・生きもの・木々たちと生活文化の探索〜
日時：平成10年12月6日(日)
場所：美浜町布土地区公民館
概要
本シンポジウムは、愛知県美浜町において、平成10年6月から、地域の人々とともに行ってきた環境資源発掘調査(地元学調査)の総括として開催したものである。本シンポジウムでは、午前中にこれまでの環境資源発掘調査の総まとめとして、住民参加のフィールドウォーキングを行い、午後から報告、ディスカッションを行った。
＜環境資源発掘調査の概要＞
美浜町住民を中心とし、町職員、そして町外の人と三者でグループを作り「水の行方」と「あるもの探し」調査を行った。まず、白地図を持って地域内を歩き、水源から河口まで水のゆくえと使われ方を調べた。さらに、地域内を観察することによって、そこにある独自のもの(植生、動物、景観、地形、建物等)を調べて地図に書き込み、「地域資源マップ」を作成した。
この三者で地域資源マップを作成していく過程で、今まで地域で培われてきた自然、文化、生活が失われつつあること、地域に目を向けず生活をしていたこと等、多くのことに気づくことができた。その後、数回にわたって補足調査を子どもたちも交えながら行い、当たり前のように見過ごしていた地域のを発見した。
