●再構築
都市と農村で壊れたものの再構築には、農村からの再構築を図ることが重要と考えます。それが我々の使命だと思っています。
●感性を大事にした地域づくり
男性と女性には生物的な違いがあり、女性の方には包み込むような特有の感性があると思います。ここを大事にし、取り組みが重要と思います。
●リーダーの任務
リーダーの最大の任務は次のリーダーを育てることです。また、枠にはめられない自由な発想を持っているリーダーを育てることです。
しかもリーダーは各構成員がなんとなく思っていることを引き出して、全体のものをしていくこと、それを組み立てていくことも大事な任務です。
瀬田信哉氏
標茶の人たちとフランスに視察にいったことがあります。そこで皆さんが一生懸命学んでいる姿を見てここ標茶にも関わっていきたい、と思いました。
・スライド上映による説明
・フランスにて
200年前の木を使っている山小屋
牧舎を改造した民宿
農家民宿の様子
・千葉県四街道の里地
大都市近郊の里地は産業廃棄物やダイオキシンの問題を抱えています。
・秋山郷
7つの集落にあるゴミのステーションには、植物の木彫りが飾られています。ゴミは誰もが捨て、誰もが嫌がる、そしてお金がかかること。しかしゴミとの決別、別離と言う意識があると、その時の鎮魂歌として木彫りに意味があるのではないかと思っています。
これがゴミステーションになっているのかなと思います。
・与那国島
「お願い」の標識の中に「チリは持ち婦りましょう」と書いてありました。何故「ゴミ」ではなく「チリ」なのだろうか。ゴミという言葉は実は日本にはなかったのではないか。チリとは元々小さな物を指します。どんな小さいものでも、ここに物を置かないで下さい、と言う意味を含めているのではないかと思っています。
・バリ島
バナナの皮で作られたごみ箱。これらは中のごみもごみ箱も朽ち果ててしまえば全て土に返ります。そんな時代にはこれはゴミではなかったのかもしれません。しかし、これが土に返らないゴミになった時に、自分たちがどのように対応していくかを考えなければいけなかったのではないでしょうか。
・フランス
キリスト教の国でも里地のようなところには道端に日本のおじぞうさんのような道祖神的なものがあります。そこに神がいて村や土地を守ってくれる。大地や自然に感謝すると言うことが大切なのだと思います。
活性化はある意味ではこの道祖神のように土地や地域の拠り所になるところから始まるのではないか、と思いました。