質疑応答
参加者(男性):智頭の集落のゼローヘの質問。専門のアドバイザーは実際にどんな人が参加しているのでしょうか?
小林氏:地域計画のコンサルや、大学の先生、建築士の方など、従来から活動してきた先生方がアドバイザーで関わっていただいている。主に神戸、京大先生、など。
竹田氏:ひまわリシステムのまちづくりの本の紹介
参加者(男性):小国の「快適環境まちづくり」の環境スクールとはどういった方々を対象にどんな内容を行っているのか?
江藤氏:環境教育ということで今まで町づくりでのネットワークで知り合った方々に、子供たちを対象に環境教育を行っている。河川工事のために住民のコミュニティープランと言うことで、子供と一緒に川で遊んだりと言うこと。周辺のさまざまなところで自然環境に関わっていこうと言うこと。コミュニティープランと言うことで、自分たちの地域での農業廃水の整備を行ったりしている。
女性の方々の集まりもある。
宮崎氏:講師の方々が「こんなに人が集まっているとは思わなかった」とも言われた。環境問題に対して非常に関心を持っている方々が自発的に行ったことで、悠木の里づくりからの助成も行っている。
瀬田氏:講師の皆さんに聞いてみたい。女性の方が九州ではがんばっている。智頭では女性の役割を聞いてみたい。標茶も。
国土庁の農村整備研究会で小国に視察にいく。一つの報告書の中で、農村における女性の役割があった。土地改良や区画整理など―戸の戸主の問題、つまり男の世界、寄り合いの世界でそこには女性の出てくる余地がない。しかし、皆さんのところでは女性が参加をしていると言うのが九州で聞くことができた。わたしは標茶からそういう話しを聞けなかったのは、標茶は既に女性が男性を躍らせているのではないか、と思っている。各自ではそういうことを聞いてみたい。
中田氏:女性の方が活発である。家の中では戸主がでんと座っているのであったが、産業の停滞で、外に出ざるを得ない。そうすると女性が集落の中で強くなる。かかあ天下の方が地域は活性化すると言う風に見られている。婦人が活発なのはいいことだと戸主も考えている。公民館の方も婦人の活動をしやすいように指導している。婦人の言うことは何としても認めてあげたい。
小林氏:智頭は封建制がある。女性が社会に参加するところが少ない。婦人会の活動は廃れたとは言え、組織力はあるし、議員もいる。しかし、村に帰った時、女性は反映されない。9つの活発な集落はそれぞれのステージでがんばっているが、女性が輝いているところはまだ。町全体では男女での共同参加を昨年頃から始めた。環境に敏感なのはやはり女性。手作りのイベントが行われている。まだまだこれからのことではある。
宮崎氏:今までの既存の組織を本当に実行する組織にしようと言うことで2つの取り組みをしている。一生懸命考えて、一生懸命実行している、そして実行部隊はこちらから指名している。
もう一つは女性にがんばっていてもらう。
ものづくりは女性の専売特許。農産物、畜産物、などを自由に持ち込んで加工できるところが町内にある。売ってもいいと言う許可までもしている。自分たちのアイディアを使って商品開発をしている。
江藤氏:男尊女卑と熊本はいわれているけれど、水前寺清子、森高千里、など熊本の女性は実際に非常に活躍している。
女性農業誌がある。農業を支えているのは女性。その女性の人たちを集めて発想を集めた。そこで面白かったのは、女性が男性化している。みんな経営者の発想で話しをする。女性の方がリーダーシップを持っているのではないか。