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営農家の自立を求めて複合農業を行っています。これらの実績は公民館活動を通して行われたものづくり活動の成果ではないかと思います。これが各省をからの受賞をしている訳であると思われます。

集落独自の活動のほとんどが公民館によって行われ、その他にも公民館を通して行われているものが多いです。就任する館長は働き盛りの壮年で、最年長でも60代。行政施策にも公民館が関わり、これは住民の協力がなければならないので常に緊密な連携を取りながら行っています。

連合組織、の機構。

自治公民館の組織単位は16の集落で、各100戸くらいです。

その中に部会が置かれ、これは各家庭を結んでいる実行組合で、各組合長がいて、この全ての責任を負うのが公民館長。これは選挙で選ばれています。

役員会は各委員長12名ほどで構成、毎月行われ、重要な会。

各家庭から行政に関することまでの協議をしています。運営費はもらっていません。

自治館長の役目はすべて。行政と関わりながら人づくり、ものづくり、地域づくりを行っています。

これからの課題として、高齢化、子供会、地域を連帯して守る意識をどう作っていくか、集落の人の安全、ゴミの問題、環境を守る問題、人の問題、集落の生産活動等、を考えていかなければいけません。

現在の構想は、山の自然を活かしそこに住む人が楽しめる風景を作り、桃源郷に仕上げたいです。死ぬまで楽しく現役で働けるような地域づくりを行っています。

地域森林理想郷作りを、行政が関与せず事業を行います。6つの地区が指定を受け、他の地区もがんばっています。5月の公民館大会で実績活動報告をする予定です。

今度もっとも必要なものが見えてきたような気がします。向こう三軒両隣、という助け合いの心、結いの心がこれからは重要になっているのではないでしょうか。

 

・宮崎県諸塚村 甲斐幸雄氏による報告

スライドを上映しながら、諸塚村の概要、自治公民館活動について説明した。

参照:北海道資料1]2](「諸塚の社会教育と公民館活動」より)

 

・熊本県小国町 宮崎暢俊氏と江藤訓重氏による報告

※宮崎氏(宮)江藤氏(江)による対談形式

宮:江藤課長と2人でこのような形でしゃべったのはほとんどなかった。打ち合わせもほとんどしていないので掛け合い漫才のようにやっていきたいと思います。

江:コスモス小国と言う雑誌を町民センターの廊下で売っている時に町長には初めてお会いしました。

宮:その頃文章を書いている人がいる、小国をどうにかしないと、とか、そういう風なことを書いている人がいることは町長になるまで知らなかった。

江:農民文学賞を取った人もいる。こういう人材を町の中でがんばってもらおうと、とにかく酒を一緒に飲んだ。これを通じていろんな人に出会った。

宮:その頃、小国塾長を務めた。映画祭の実行委員長などいろんなことの実行委員長をやらなければいけなかったので、当時はお祭り町長、と言われていた。2代目は江藤館長。

江:やったことをないことをやる時、従来の組織の考えで如何こう言っても仕方がない。行政のバイパスのような役割をしたい。

宮:行政はツール。プランニングシステムは町民にやってほしい。新しいことを自由に考えてほしいと思います。こちらから関わる人を指名して、「交流を楽しむ」「いろんなことを実践していく行動力」そんな人材を選ばないと、実行していけない。

 

 

 

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