「地域の資源探しを徹底的に行っている。そして建設省認可を取ったドーム建設を行った。ここはいろんな人との外部刺激によって地域の人の頭が活性化している。バスステーションなど。あらゆる商品開発を行っている。観光というよりも視察団が多く、それによって周囲が活性化されている。」
ジャージー牛の特産。同じような町村がいくつかあるがそこと比べて違うのは、三次産業の割合が高い。これは内部と外部の考えを合わせているところ。経済を含めて調査している学会のレポートもある。
(竹田)
「町長が小国の内部に無い物を集めているように見える」
自分で食べていける技術(芸術家、職人さん)を持っている人が入ってくる。
行政はそれに関して何も支援をしていない。情報提供はするが、資金援助はしていない。受け入れ側として下手ににんじん(3年住むと土地の無料提供等)をぶら下げない。
「小国の町づくりは『開かれた地域づくり』が目標である。21世紀は人々が広範囲に動き回り、世界中から集まる情報によって自分なりの『暮らしぶり』を作り出して、それが実現できる地域を『選び取る』時代になっていくと考えている。…。」と言う小国の行政マンの言葉。しかし、小国が求めている人材に対しては積極的な支援がある。
町民の人口増加をねらっているのか?:
日本の中山間地域は増える要素がほとんど無い。今のまま維持するのは精一杯。要は数ではない。
情報インフラが起こる危険性は?:
一番の問題は外の人が入りにくいという閉鎖性。内にいる人も本当の意味で都会の生活を知る術が無い。直接会ってのコミュニケーション。情報は地域にいながらにして空間と時間を超越してコミュニケーションが取れる。
智頭での取り組み。個人の敷地を提供してもらって東屋を作った。普段住んでいる人も、外から来た人もちょっと立ち寄れるような共有空間。フェイス・トゥ・フェイス。今、この東屋にインターネットを設置しようとしている。
外部参入者に対する内部の人の反応は:
地区によって異なる。異質な人間が近くに来ると何らかの刺激になる。
例)山仕事。捉え方は異なる。外部の人は、「アフター5は自分の時間」という考え。これに対して「ああこういう考え方もあるんだな」と捉えている。
(竹田)
「共通目標を持った時の危険性。周りが動いているのでやむをえなく動かされている人もいる」
地区ではルーティンな義務がある。そこで新しいことをやるという共通目標を持って自主的な参加をしていくことと、義務としてやることの違いがある。育才舎は脱皮後。コミュニティープラン。
村八分の危険性:
脱皮した方が社会的であったら、村八分の8分と2分が逆転することがある。
外部参入者は芸術家だけではない。入ってみたいという人間に対して、「小国に入って何をしたいか」ということを重視。
農業を中心としているところではないので芸術家を他の「産業」として取り入れているようにも見える。