●地域資源ガイドブックの作成
「環境教育」「旧石器時代」「身の回りの情報」とか、そういうわかり易い言葉を使えばエコミュージアムと言う言葉を理解してくれると言うことがわかった。
続いてエコミュージアムは地域資源が大きな項目を占めていることから、整理する意味でサテライトを調査し、エコミュージアム研究機構が地域資源のガイドブックと案内プログラムを作成した。
行政と生活者の提案でエコミュージアム協会という運営組織を作っている。概念的な部分の目鼻立ちをハッキリしたところを協会が担当している。
●地域資源を使った商品開発
見所、食べどころ、休みどころの提案をしたエコツアー等、地域資源を用いたものを商品として町の商工会が出している。
●むらの名人
80歳以上の人が自然の力を生活の中に取り入れる知恵を持っている動く資源図鑑だ。118名ほどの人から聞き取りをして、地域資源の掘り起こしをしている。自然からものをつくる生活の技…。これら1070ほどを整理したものもある。朝日町には山もあり川もあり、りんごもある。そして更に技と知恵も地域資源かなと思っている。
●これからは…
これらのものをどのようなものでつなぎあわせ要らないものを取り除くのか考えて、エコミュージアムの手法を取りいれていきたい。一時、エコミュージアム研究会と言う名前を地域研究会にすればと言う話しもあったが、エコミュージアムと言う言葉が生まれた背景を考えてこれを使っている。エコミュージアムという言葉は、捨てないで大事な言葉として位置づけている。
重要なのは、生きた姿で地域資源を組み合わせると言うこと。
ものさしは見せものやお金でなく生活、自然環境そのものである。
中山間地域では、見せものやお金ではなかなか地域が直せないと言うことが実感しているので、エコミュージアムの値打ちがわかる。暮らしの中心は仕事と住まいになっている。仕事と住まいをそんなに多く持たず、すべての関わりの中で自分らしい楽しさにしたいと言うのが最終的なねらいだ。
その為にも身の回りの資源である地形、気候、歴史、そして名人、日常にやっているもの-暮らしの中にとり入れる知恵を身につけよう-と言う業師になりたい、と言う人がエコミュージアムに入リたいと思っている。
今年は焼畑耕作を再現しようと言う計画がエコミュージアム研究会である。
焼畑は以前当たり前にやっていたが、今はやっていない。
また、四季、根菜と雑穀、山の神様との関わりなど、色んな文化的な要素が焼畑だけでなくあるので、今回はエコミュージアムを使ってそれらをつなげてやろうと考えている。1年をつなぐということで食べ物、猟、地形、歴史、生態、また川の上流の生活等、山間地農業をまとめている焼畑をやろうと思った。
5月31日には、箸と茶碗を持っての里山パーティーを山の中で行う。
このような流れを行っているのが現在のエコミュージアム研究会である。