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水俣病患者への差別さえも、「自分が先に病気になったからいじめる側にならなくて済んだ」ととらえ、「自分を悪く言っていた人間が同じ病気で、気がついたら死んでいた」という話にびっくりさせられた。

「海や人をうらんでいると、10分のけいれんが1時間以上になる」から、笑って暮らすんだ、という姿勢は私自身の生活にもそのままあてはまると思った。

フィリピンの塩田の塩を使っているから、カタクチイワシのはらわたには効かない(腐ってしまう)から冷凍をしているという。栄子さんは、「はらわたに効かないことが問題ではなくて、そのことを解かっていることが大事」と言っていた。

漁る人が売ることによって、「大漁貧乏」にはならない!という言葉がとても力強かった。

この次はぜひ、栄子さんの船に乗って漁を体験してみたいと思った。フライパンで炒ってくれた無添加のイリコは、普通のものより、うんと塩が効いていて香ばしくって、つい手が伸びてしまった。冷凍庫から出してもらったばかりのイリコは、ひんやりしていて、やわらかくまた違った味わいだった。これで、葉っぱと卵でチャーハンをしたら、すごくおいしいだろうなと想像してしまった。

4]清掃センターの見学

ごみの分別回収が地域コミュニティの形成につながっていることが、すごくうらやましいと思った。水俣の地域特性や規模、生活習慣がそれを可能にしているからだが、これが1つのモデルとしてどんどん広がっていくのだと思う。今後は視察や見学体制を強化していくとのことである。生ゴミの問題はこれからだが、堆肥として地域内で循環していけば、農業の活性化にもなるので、とても楽しみだ。

ゴミの処理施設という感じを与えない、「リサイクル施設」という感じだった。

5]福田農場

建物が廃材を利用(柱=電柱、テーブル=ミシン台、ボーリングのレール)したとは思えないほど、おしゃれだった。地ビールはとても飲みやすく、女性向きだと思った。

料理は地元の食材を利用しているということだったが、オススメのパエリヤがもう少しインパクト(味で感動させてくれる)があれば尚良いと思う。いろいろなことに携わっている地元の人と話せて、とても有意義だった。ただ、人数が多く、席が固定になっていたので、一般の参加者が楽しめたかどうか気になった。

6]宿泊=喜久屋

古い内装で、部屋に外からかけられるカギがない。女性一人ではちょっぴり不安。

部屋の中(2階)を「あり」がはっていた。玄関でかわいいマルチーズが出迎えてくれた。しかし、浴場の脱衣場が、犬のにおいがすごくてびっくりした。動物が苦手な人は苦痛だと思う。部屋の隅にクモの巣やほこりが目立つ。

女性客にも宿泊してもらうなら

1]洗面所、トイレ等水周りを快適にする (古くて汚い)

2]部屋にカギをつける (外からかけられる)

3]お香などで(生花でも)雰囲気を作る (引き戸の点を生かして)

 

●案内人等の感想(一部)

天野さん

喜んでもらえて良かった。今回は、泊まってもらえるように小屋を準備するのが遅れてしまって個人的にバタバタだったが、基本的には食事の準備さえしておけば、あとは石飛の自然を見てもらったリー緒に遊んだりでほとんど手は掛からないので、この調子なら家族プラス忙しい時には知り合いに手伝ってもらうことで、今後も受け入れていけると思った。

 

 

 

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