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北見明弘

杉本家の皆様にお会いできたことが何よりも収穫であった。

恋路島の離島体験は非常に楽しかった。とてもゆとりある時間を与えられ、自分で楽しむことの楽しみを改めて実感できた。

何から何まで用意し、時間的な制約の中で観光する今までの在り方を見直す必要があるように感じ得たことも、大きな収穫。

水俣と歴史、生活文化、自然(海、山、川、湯)を総合すると、かなりの観光資料になりうる可能性があるように思う。

地域の皆様が本当に観光客に対して、歓迎してくれる土壌作りに期待しております。

 

修学旅行誘致委員会があるというので一言

1 相談の窓口がどこにあるのか、実際的な決定機関、運営機関がどこにあるのか不明。プログラムの運営主体と運営責任がどこにあるのか。相思社にある程度任せたらどうか。2 誘致のための具体的なプログラムは今年までに作成してほしい。この期を逃すと2001年まで誘致は出来ない、時間が勝負。来年では遅い。

3 誘致のキーポイントは、資料館と語り部ではない。今回のモニターツアーで行われた2日目のフィールドワークがあって初めて(水俣の生活体験)、環境学習に結びつき、また、宿泊滞在の可能性がある。

4 250名の修学旅行団体を受け入れできるフィールドワークと環境学習のプログラム作成、水俣連泊の二泊三日プログラムの作成が必要。資料館見学だけではインパクトが少ない。誘致も水俣素通りとなる。

5 資料館は有料にして今後の展示充実と環境学習の体験プログラムの運営費にすべき。無料=無責任に陥る可能性がある。滞在プロダラムが絶対必要。

 

梅原真

ふだんの旅では、漁師に出会うことはまず無い。人と人とをつないでくれたツアー、この海で暮らす人々に会って本当に良かった。

海と向かいながら生きてきた人の顔=表情が印象深かった。人は顔だ、顔を見れば分かる。杉本家はいい顔してる。

栄子さんの「たくさん来てもらっても困る」の言葉をヒントに、エコツアーを組み立てたい。

備考

バス中の弁当はうまかったが、容器の工夫をしたらどうだろう。一番最初の出し物がプラスチックのパリパリが気にかかる。

 

C:久木野コース

久島剛

私が今日のツアーでよかったと思ったのは、水俣には本当にたくさんの面白い人に出会うことができたことです。おもしろいというのは何も「げらげらと笑う」という意味ではなく、海をもとに水俣病を克服している杉本栄子さん、をはじめ、魂を持ちしっかりと今を生きていることを感じることができたということです。過去の悲しい現実を通し、改めて水俣の自然を生かして再生している水俣の人達に心を打たれました。明日も、もっとおもしろい人に会いたい。

 

 

 

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