そこに発生した世界に類例のない産業公害である水俣病は海や魚を汚染し、人の健康だけでなく生命を奪いました。発生から40有余年、ようやく公害防止事業の実施、被害者の救済が進み、今、水俣は再生へと旅立っています。
水俣病の教訓に学び、環境と地域の暮らしのありようを考え、行動している水俣は、環境と共に生きる暮らしづくりの先進地に生まれ変わりつつあります。様々な水俣に学んだ人々の存在がそこにあります。
環境再生水俣・生活文化体験ツアーは、私たち自身が、水俣の経験と風土に根ざした生活づくり、モノづくり、地域づくりを、ツアーを通じて体験することにより、暮らしをみつめ直すきっかけとなることを願っています。
水俣の人々の暮らしを体験することで、私たちの生き方を見詰め直したいと思います。
再生する水俣から学び、環境共生水俣を広く伝えましょう。
環境再生水俣・生活文化体験ツアーの特徴:
・水俣の魅力、再生する水俣、新しい水俣を知る。
・第1日目は水俣モニターツアーのオリエンテーション。
・グリーンツーリズムの手法を実践。
・一過性の観光旅行ではなく、水俣のファンとなってもらい生活を実感する。
・特別のプログラムではなく、比較的安価でだれでもが経験できるコース設定。
・自然、人、モノ、場所、時間を楽しむ余裕とまなざしを共有する。
・水俣病を経験した水俣の、水、ごみ、食べ物への取組を紹介。
・人を束にして扱わず、個を大切にする。
・モニター参加者の感動(驚き、喜び、我を忘れる、生活実感)がキーワード。
・メニューは詰め込まないでゆったりした時間を過ごす。
・食事はできるだけ水俣の人が日常・ハレの日に食べているものにする。
・夜なべ談義は調査や相談ではないので、なごやかな語りの時間とする。
・企画は水俣ツアーとして提供が将来可能な内容を基本とする。
・ー機参加者には水俣のファンになったり、将来の定住予備軍となる様なものとする。
環境再生水俣・生活文化体験ツアーの主な日程:
1日目 10:00〜 東京(羽田)→鹿児島空港
12:00〜13:30 水俣へ 車中で食事(月の浦農産加工グループの弁当)
(水俣の略史、水俣病事件史、再生する水俣の取組紹介)
13:30〜15:00 水俣病資料館見学・水俣湾埋立地・チッソエ場をまわりから見学
15:00〜16:10 暮らしの現場で水俣病の語り部の話を開く(杉本栄子さん)
16:30〜17:30 ごみ分別収集の見学
18:30〜20:30 夕食交流会:福田農場にて