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・ 山芋掘り

・ 竹炭作りをして

・ EMボカシとキッチンママの活動

・ 布土のまつりと文化について

 

●ハイキング参加者の感想

 

・前日の雨が打って変わっての晴天。まさにハイキング日和であった。

今日のハイキングは約5km。シンポジウム会場でもある布土地区公民館をスタート地点とし、農道を通って、ハイキングコースであるオレンジラインを通って公民館に戻ってくるというヨースだ。公民館の外で農産物の即売コーナーが始まったため、9:00前から人が集まり始めた。結局、開始時間の10:00には100名前後の参加者が集まった。家族連れが多い。

いくつかのポイントで布土地区の人が、そこにある地域資源の説明をしてくれるとのこと、ハイキング終了後は、公民館で豚汁、ご飯、ヤキイモが振る舞われるとのこと、そんな説明を受けた後、出発。

参加者は思ったより多く、年齢層も広い。たちまち集団は長い列となった。各自手作りの「布土地区おもしろマップ」持ち、気の向くままに歩いている。私たちはもちろん後方でぷらぷら。ハイキング担当者は説明を聴いてもらいたいと、気がきでない。しかし、説明がなくても地図を見ればいろんな事がわかる。のんびり歩くと気持ちがいいものだ。この参加者以外にも、周辺の方だろうか、何人か各々のコースでハイキングを楽しんでいる。

紅葉したもみじ、黄カラスウリ、など秋を感じさせるのモノばかり。更には、ため池、里山保全事業地、照葉樹林、竹林など、美浜町布土地区ならではのモノも見られる。

植物に詳しい人、地域のことに詳しい人、に説明をしてもらいながら、そんなモノを堪能。途中で誰かが、ウラジロを使って、弓矢を作った。

「私もほしい!私も作りたい!」

そこからは、弓矢作りに熱中。相性が悪いのか(単なる不器用なのか?)なかなか作れない。周囲の参加者が次々作っていく中で、とうとう最後まで完成することはなかった。(これからしばらくはウラジロを見るたびに、弓矢作りをすることになるだろう)

そして、気がつけば集団からはぐれていた。地域の人に道を聴きながら、何とか、ゴール。心地よい風に吹かれて青空の下、竹のカップお皿で食べた豚汁とご飯は最高だった。

 

・公民館前広場の一角では、手業を持った地元の方が竹細工やツタや野草などをアレンジした手芸作品などの講習会を行っていました。太い孟宗竹から鋸と鉈、ナイフを使ってみるみるうちに、いろんな遊び道具へと変わっていく様子を見ていると、「うーん、さすがだ」とつい唸ってしまいました。おじいちゃんの傍らで、お昼ご飯で腹いっぱいになった子供たちが、「竹ぶんぶん」をつくってとか、「竹鉄砲」や「竹とんぼ」をつくってとせがむ姿は時代は変わっても同じだなと感じました。一方のお母さんがたはドライフラワーや野草を活用したフクロウ作りを親子で熱心に作っていました。

(試しに、なれない手つきで竹細工にチャレンジしてみましたが不恰好なものしかできませんでした。でも、自分でつくりだしたという快感は十分味わえました)

さらに、地元で収穫された無農薬野菜やハーブ類、コンポストに使える「ぼかし」や竹炭などの展示・販売もありました。公民館内では、あるもの探しなどから得られた情報を書き込んだ布土の絵地図、布土で産出する「みがき砂(注:以前は米・麦の精米や食器類の洗浄に活用されていました)」や各種の竹細工、門松、竹炭類、ツタなどの地元でとれる素材を活用した手芸品などが展示されていました。あまり広くない地区なのに自然との遊び方を知っている方が多いのにびっくりしました。

 

 

 

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